米半導体大手アドバンスト・マイクロ・デバイシズ(
AMD)は11日、AI(人工知能)データセンター向け製品の旺盛な需要を背景に、今後5年間にわたり売上高の伸びが加速するとの見通しを示した。
リサ・スー最高経営責任者(CEO)はニューヨークで開いた同社イベントで向こう3-5年間の平均年間増収率は35%超になるだろうと述べた。AIデータセンター関連の同期間の平均年間増収率は80%になる見込みだとした。
企業のAI向け新型コンピューターシステムへの巨額投資が維持できないのではないかとの懸念が強まる中、AMDは投資家に長期見通しを示した。AMDの株価はOpenAIやオラクルなどとの契約を追い風に今年に入って約2倍に上昇している。これらの契約はAMD製品の品質を裏付けるものであり、同社の技術が今後、AIデータセンター建設に投じられる巨額投資の一部を取り込める可能性を示している。
スー氏は「AI分野はかつてない速さで変化している」と述べた。同氏によると、データセンター運営大手は昨年、新設ペースの鈍化を見込んでいたが、直近は投資を加速させる意向を示しているという。投資は「頭打ちにはならない」と同氏は述べた。
スー氏はまた、アクセラレーターやプロセッサー、ネットワーク製品を含むAI半導体市場全体の規模は2030年までに1兆ドル(約154兆円)に達するだろうと述べた。
11日の米株式市場でAMDは2.7%安で通常取引を終えた。
AMDは先週、アナリスト予想を上回る10-12月(第4四半期)売上高見通しを示した。しかし力強い売上高の伸びは主にパソコンやサーバー向け半導体によるものだったことから、市場の反応は限定的だった。
ブルームバーグ集計データによると、アナリストはAMDの増収率について、24年が32%、26年が31%、27年が39%と加速した後、28年は20%、29年は12%と鈍化すると予測している。
AMDはすでに業界で二番手との評価を脱し、インテルから市場シェアを奪いつつある。ただ、最も収益性が高いAIアクセラレーター市場ではAMDは健闘しているものの、エヌビディアはさらにその上を行っており、業績の評価基準は一段と高まっている。
原題:
AMD Predicts Accelerating Sales Growth on Data Center Demand (1)(抜粋)




