【米国市況】強い雇用統計で株下落、国債利回り上昇-円は157円後半
記事を要約すると以下のとおり。
10日の米株式相場は下落。同日は連邦公開市場委員会(FOMC)の予測で2025年の利下げ回数が半減し、市場に動揺が走った。小型株で構成するラッセル2000指数は2.2%下落し、直近高値からの下げ幅は約10%となった。 昨年12月の米雇用統計では、雇用者数は予想上回る、失業率は予想外に前月から低下した。 「景気が強いという意味では朗報だが、利下げを期待する向きには悪いニュースだ。」 ボルビン・ウェルス・マネジメント・グループのジーナ・ボルビン氏は、「投資家は一段のボラティリティーに身構えていた方がよさそうだ。」雇用統計が予想より強い内容となったことを受けて予想を修正した。シティグループは、年内の利下げ予想を従来の1月から5月に変更。30年債利回りも23年以来の高水準となった。米国ではトランプ次期大統領の就任を控えている。FOMCもずっと以前から、同じことを示唆してきたと話した。このため債券投資家は、同利回りが5%に戻る可能性に直面せざるを得なくなった。失業率が4-4.5%の間で推移している間は金利を米当局が据え置き、4%を下回るなら利上げを始めるだろうと述べた。「利回りは今後数カ月に5%へと上昇し続け、1-3月(第1四半期)の決算シーズンがよほど好調なものにならない限り、株式相場を圧迫するだろう」と述べた。円は対ドルで値上がりした。 バリンジャー・グループの為替市場アナリスト、カイル・チャップマン氏は「今回の統計は明らかに、市場が予想していたよりもずっと強かった。」利上げの是非は直前まで見極める方針だ。 日銀の「1月の政策会合は不透明だが、ライブであることは間違いない」とリポートに記述。米国がロシアの石油業界に対して新たな包括的制裁を導入したため買いが膨らみ、3カ月ぶりの高値で終えた。関連記事:バイデン政権、ロシア石油業界に包括的な新制裁-取引の締め付け強化 ラピダン・エナジー・グループの創設者で元ホワイトハウス高官、ボブ・マクナリー氏は「バイデン大統領は、過去数週間にわたり検討してきたエネルギー制裁を思い切って強化する道を選んだ。」これまでにシティグループとモルガン・スタンレーが価格予測を上方修正した。 ブレント原油の期近2限月のスプレッドは、強気相場を示す逆ざやで一時1.02ドルまで拡大した。相対力指数(RSI)などのテクニカル指標は、原油先物が買われ過ぎていることを示唆しており、一部のトレーダーはドナルド・トランプ氏が大統領に就任すれば制裁が撤回される可能性があるとみている。金 ニューヨーク金相場について、「ドル高と債券利回りの上昇を考慮すると、底堅さは印象的だと指摘。」これは貿易戦争やインフレ懸念、財政赤字懸念など他の要因によって動かされていることを示していると述べた。 原題:S&P500HitinWorstDaySince‘Post-FedTantrum’:MarketsWrap(抜粋)USTreasuryYieldsTest5%asTradersPushOutFedRateCutsDollarGainsforFourthDayAfterHotJobsReport:InsideG-10OilRisesasRussiaSanctionsBolsterCrude’sHotStartto2025GoldGainsasTradersSeekHavenAmidTariff,InflationWorries。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 【米国市況】強い雇用統計で株下落、国債利回り上昇-円は157円後半