3月の米製造業活動は今年初めて縮小の領域に入った。一方、追加関税が経済全体に影響を及ぼす中、仕入れ価格は前月に続き大きく上昇した。米供給管理協会(ISM)が1日発表した。
キーポイント
ISM製造業総合景況指数は1.3ポイント低下の49
ブルームバーグ調査のエコノミスト予想中央値は49.5
同指数は50が拡大と縮小の境目
仕入れ価格指数は7ポイント上昇して69.4と、2022年6月以来の高水準。2月と3月とを合わせると14.5ポイント上昇となり、比較可能な2カ月の上昇幅としては4年ぶりの大きさとなった。
新規受注は3.4ポイント低下の45.2と、2023年5月以来の低水準。さらに受注残が44.5と、前月から縮小ペースが加速したことも相まって、生産が48.3と今年初めてマイナス圏に沈んだ。雇用も一段と縮小。指数は44.7と、昨年9月以来の低水準となった。
今回の調査は、トランプ政権の場当たり的な関税政策で製造業者の景況感が揺らいでいることを示唆している。トランプ大統領は貿易不均衡の是正や米国内での投資促進、重要製品や原材料などの国内生産能力の向上を目指す方針を掲げ、2日にはいわゆる「相互関税」を発表する見通しだ。
3月は木材や紙製品、プラスチック・ゴム製品、家具など7業種で活動が縮小。一方で繊維や石油・石炭、加工金属など9業種は活動の拡大を報告した。
ISM製造業調査委員会のティモシー・フィオレ会長は「需要と生産は後退し、人員削減も続いた。調査対象の企業は需要の混乱に対応している」と指摘した。
追加関税導入の詳細を巡る不透明感から、投資計画を一時停止している企業もある。一方、関税引き上げを控えた輸入の急増でISM製造業の在庫指数は53.4と、22年10月以来の高水準。総合指数を下支えする形となった。
国外から原材料などを確保しようとする駆け込み需要は、価格を押し上げる一因にもなっている。今年に入り消費者需要が鈍化していることを踏まえると、生産者がコスト上昇分を消費者に転嫁するのは困難になる可能性がある。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題:
US Manufacturing Activity Shrinks for First Time This Year(抜粋)
(最終2段落に情報を追加し、更新します)






