日産、経営再建へ猶予は1年-26年に迫る過去最高の「社債償還の壁」
記事を要約すると以下のとおり。
日産自動車では2026年に社債の償還額が過去最高に達する見通しだ。クレジット市場では海外で投機的等級に格下げされ、いわゆる「堕天使」になりかねないとの懸念が日産の社債償還の壁に直面収益への懸念が投資家心理を悪化させている。フィッチ・レーティングスかムーディーズ・インベスターズ・サービスのいずれかで格下げとなると外貨建て社債はジャンク級となる公算が大きく、投資適格債指数から除外されると指数に組み入れられている銘柄のみを対象とする投資家は投資できなくなると言う。利益を上げている販売金融事業からの配当や新規社債の元本返済については「多くの資金源」があると述べた。格付け見通しはいずれも「安定的」で、今後も中長期的に電気自動車(EV)の開発や自動運転など次世代技術開発のための多額の投資負担が続くため、業績を早期に安定化させてFCFの黒字化基調を維持できない場合、格付けへの下方圧力が強まるとの見解を示した。 日産はまた、日本の自動車は4.9倍、日経平均採用企業の平均は3.3倍だった。日産のCDSは日本で4番目に高い債務不履行リスクを示すのは3社しかない。ブルームバーグのデータによれば、30年に満期を迎えるドル建て債も、スプレッドは234bpと、今年の最低水準である約51bpから約80bpまで急騰した。
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