「豪レアアースの女王」は熱心なトランプ支持者、米中対立で巨万の富
記事を要約すると以下のとおり。
レアアース(希土類)を巡る米中対立から明確な勝者が誕生している。女性の世界長者番付では第10位。その原動力となったのがレアアースだ。 中国は今年、トランプ氏や西側の同盟国はレアアースや磁石の調達で中国依存を低減させるため代替供給源の確保を急いでいる。 この戦略的転換の恩恵を誰よりもいち早く享受しているのが、かねてレアアース開発に賭けていたラインハート氏は、米ラスベガス拠点のMPマテリアルズの大株主であり、豪ライナス・レア・アースでは第2位の株主となっている。両社は中国以外で最も重要なレアアース生産者だ。 同氏の出資先企業は、サウジアラビアやブラジルなど南太平洋以外の地域でも重要鉱物の新たな鉱床探査を進めており、高まる需要の取り込みに余念がない。9月にはトランプ氏とアルバニージー豪首相がホワイトハウスで会談し、両国政府が少なくとも3年前からこれらの企業の株式を取得している。中国の輸出規制がレアアース関連株の急騰を招いた時期よりもかなり前のタイミングだ。 ハンコックは声明文で「当社が投資家として参加しているいかなるレアアース開発プロジェクトについても、政府の資金支援や補助金を求めたり、働きかけたりしたことはない」と述べた。この地では1952年、同氏の父親であるラング・ハンコック氏が、世界最大級の鉄鉱石鉱床の開発を鉱山会社に持ちかける商談の場に同席していたという。1992年に父が死去すると、同氏はハンコック・プロスペクティングを大規模な鉱業企業へと育て上げた。 レアアース輸出規制を巡り中国への警戒感が高まると、世界的に代替調達先の確保に向けた競争が始まった。 さらに9月には、十数社の豪鉱業企業がワシントンで複数の米政府機関の関係者と会談。さらに、米輸出入銀行はアラフラの持ち株比率を約15%まで倍増させた。豪州の「トランペッツ」 また、ラインハート氏は米ワシントンやフロリダ州のトランプ氏の私邸「マールアラーゴ」で存在感を高めるとともに、テスラのイーロン・マスク氏やアマゾン・ドット・コム創業者ジェフ・ベゾス氏らトランプ大統領と接点を持つ超富裕層の著名人グループに加わることを狙っている。プライベートジェットの飛行記録によると、過去5年間でパームビーチ空港が最も頻繁な外国の渡航先となっている。 米証券取引委員会(SEC)への届け出によれば、ラインハート氏はSNS「トゥルース・ソーシャル」を運営するトランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループの株式25万株を取得している。 「すぐに意気投合したと語るクレイマー氏。」原題:‘Trumpette’BillionaireRinehartWinsBigFromRare-EarthsFight(1)(抜粋)—取材協力Paul-AlainHunt,ChristineBurkeandTomMaloney。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 「豪レアアースの女王」は熱心なトランプ支持者、米中対立で巨万の富





