【コラム】クマ対策で自衛隊、日本の変化と課題を体感-リーディー
記事を要約すると以下のとおり。
米国の人気アニメーション「ザ・シンプソンズ」の中で1996年、クマの襲撃に対し架空の都市スプリングフィールドの市民たちが怒り、B-2ステルス爆撃機を導入した過激な防衛部隊「ベアパトロール」を結成するというエピソードが放送された。 だが日本では笑い事では済まない。今年度の死傷者数はすでに200人を超えた。米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)が「23年に行くべき52カ所」の2位に選んだ盛岡市でも最近、複数のクマが目撃され、大学の授業が中止となった。 クマが人間を恐れなくなっており、被害地域の住民はクマよけスプレーを備え、バッグに鈴を付けるなどの対策を講じている。今回はクマを一掃するための山狩りではなく、主にわなの設置など後方支援を担う。動物1頭による被害としては日本史上最悪とみられている。 一つは気候変動だ。 環境保護派は、人間が野生動物の生息域を侵食した結果だと主張する。日本の人口減少は特に地方で深刻で、過疎化によって集落や農地が放棄されることでクマの行動範囲が広がっている。しかも3分の2近くが60歳以上で、この傾向は今後さらに進む見込みだ。 根拠の薄い説も飛び交っている。 幸い、日本の人々はスプリングフィールドの住民ほど愚かではない。(リーディー・ガロウド氏はブルームバーグ・オピニオンのコラムニストで、日本と韓国、北朝鮮を担当しています。
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