【焦点】ＦＲＢが重視する物価指数、小幅な伸びにとどまる見通し

米連邦準備制度がインフレ指標として重視する個人消費支出（ＰＣＥ）のコア価格指数は、5月も小幅な伸びにとどまったと予想されている。
　パウエル議長は、年内の利下げがあり得るとした上で、ホワイトハウスの通商政策による経済への影響がより明確になるのを待ちたいと強調し、慎重な政策運営の正当性を説明する公算が大きい。
この3カ月間の動向は、5年前の新型コロナウイルスのパンデミック（世界的大流行）期以来、最も落ち着いたものとなる。
関連記事：ＦＲＢ「労働市場は均衡状態」、移民の減速に言及－金融政策報告　　ウォラーＦＲＢ理事は20日、ＣＮＢＣに対し、輸入関税によるインフレへの影響は短期的なものにとどまる可能性が高く、来月にも利下げを実施する余地があるとの見解を示した。
この2カ月間でインフレ調整後の可処分所得の伸びは平均0.6％と、過去2年余りで最も高い水準となった。
海上輸送のコストにも大きく影響する見通しだ。
シティグループが米国による今回のイラン攻撃前に試算していた。