【米国市況】円は対ドル5日続落、153円目前-金価格さらに上昇
記事を要約すると以下のとおり。
ニューヨーク外国為替市場で、円はドルに対して5営業日続落。 円の対ドル相場は、2024年に日本が為替介入を実施した日の安値水準(157円99銭、161円76銭)に近づきつつある。米政府機関の一部閉鎖による悪影響はあるが、米国外での懸念要因が相次いでいることが、ドル買いを促している。 ブルームバーグ・ドル・スポット指数は3日続伸。円相場が下落基調を強めるなか、ボラティリティーも3週間ぶりの高水準に上昇している。 これは1カ月先のドル・円相場について、トレーダーが円安に賭けるコールオプションと円高に備えるプットオプションに同程度の価格を支払っていることを示す。前日は上昇一服となったが、株価には上値余地があるとの見方から、押し目を拾う動きが再び強まった。 「現在のテクノロジー大手のPER(株価収益率)は、ドットコム・バブルのピーク時にハイテク企業が示していた水準をなお大きく下回っており、強気相場は健在とみていると、UBSグローバル・ウェルス・マネジメントのマーク・ヘーフェル氏は述べた。」同社のジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)はCNBCのインタビューで、ブラックウェルへの需要「非常に強い」と述べた。過去のバブルでは、市場の上昇は主に投機によって支えられていた。「投資家は強気姿勢を維持すべきだが、過熱感のある銘柄や、依然として解決の見通しが立たない米政府機関の閉鎖には注意が必要だ」と同氏は語った。国債 米国債市場は足元で動きづらい状況にあるが、政府機関の閉鎖が終了し、重要な経済指標の発表が再開されれば、相場が急激に変動する可能性があると市場関係者は身構えている。 米政府閉鎖の影響でデータ収集そのものが複雑化する恐れもある。オプション市場では、年内の米金融政策をめぐるさまざまなシナリオに備えたヘッジ需要が高まっている。「したがって、相場が荒れる可能性がある」と語った。そこで予想外の結果となれば相場が不安定化し、上にも下にも振れる可能性があると述べた。米経済への懸念や政府機関の一部閉鎖を巡る不安が金相場を一段と勢い付かせた。今世紀に入ってからのパフォーマンスは株式を大きく上回っており、年初からの上昇率は54%を超えている。 サクソ・キャピタル・マーケッツのストラテジスト、チャル・チャナナ氏は「金が4000ドルを突破したのは、単なる恐怖心理ではなく資産再配分の結果だ」と指摘。 金スポット価格はニューヨーク時間午後3時30分現在、前日比59.24ドル(1.7%)上昇し4070.50ドルで引けた。1週間ぶりの高値を付けた。 米エネルギー情報局(EIA)によれば、受け渡し拠点であるオクラホマ州クッシングの在庫は6月下旬以来の大幅な減少となった。石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成するOPECプラスが生産を引き上げ、米国内の今年の生産は過去最高に達するとみられている。 ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェストテキサスインターミディエート(WTI)先物11月限は1.3%)高の1バレル=62.55ドルで終了。
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