【米国市況】株反発、トランプ氏発言で市場の不安後退-円買い一服
記事を要約すると以下のとおり。
トランプ氏は中国との通商交渉に関して楽観的な見方を示すとともに、習近平国家主席との会談は予定通り行われるようだと述べた。AI(人工知能)関連のクラウド需要に十分応じられるのか懸念が強まった。とはいえ、下落局面は買いの好機だと当社ではみている。世界的な景気減速や米中間の貿易断絶を巡る懸念をトランプ政権が和らげようと腐心している様子がうかがえる。 2025年を通じて株式市場では押し目買いが主要テーマとなっており、この傾向が今後も続くとラザクザダ氏は予想している。関連記事:米地銀の決算総じて堅調、過度な不安が後退-幹部は懸念払拭に努める セントルイス連銀のムサレム総裁は、労働市場の減速を下支えするために、もう一段の利下げを支持する可能性があると述べた。当社では10月会合で0.25ポイントの追加利下げが実施されると見込んでいるとリポートに記した。米地銀の信用リスクを巡る懸念や貿易摩擦再燃を背景に進んだ米国債買いは失速した。前週の推計値は23万4000件。「当社では、基調となる経済データが急速に悪化しているとは考えていないため、金利低下の動きに追随するのは控える方針だ」と続けた。 DBS銀行のシニア金利ストラテジスト、ユージン・レオ氏は「公式データが発表されない中、投資家はネガティブなニュースに注目し、米利下げ観測が高まっている」とリポートで指摘。 外為 ブルームバーグ・ドル・スポット指数はほぼ変わらず。 ドル指数は週間ベースではここ2カ月余りで最大の下げ。関連記事:ベッセント氏、来週マレーシアで中国副首相と会談へ-首脳会談に備え 原油 ニューヨーク原油相場は小反発。 今週は供給超過に関するニュースが相次いだ。トレーダーらが供給だぶつきに備えていることがうかがわれる。 中国からの輸入品に100%の追加関税を課すと先週表明したトランプ米大統領は、この日は中国との関税応酬が持続可能ではないとの見方を示した。ロシア産原油の流通がさらに広がる可能性が示された。需要に上向きのサプライズがない限り、相場は下落に向かうだろう。インドの製油業者はロシア産原油の購入を停止すると述べていた。ロンドンICEの北海ブレント12月限は、23セント高の61.29ドル。 米クレジットの質に対する不安と米中貿易摩擦への懸念が緩和したことが、この背景にある。 ロンドン市場では歴史的な規模の銀需給ひっ迫に緩和の兆候が表れ、利益確定の売りを誘った。相対力指数(RSI)でみた価格のモメンタムは、9月下旬から買われ過ぎの状態にあると示唆。上段:銀のRSI(14日ベース)出所:ブルームバーグ それでも金は年初からの上昇率が60%を上回っている。実際にそうなれば、金相場には追い風となる。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は、同2.1%安の4213.30ドルで引けた。
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