【米国市況】S&P500種は最高値更新、CPIサプライズで強気相場に勢い
記事を要約すると以下のとおり。
24日の米株式相場は続伸し、S&P500種株価指数は過去最高値を更新した。ウォール街Source:Bloomberg 9月の消費者物価指数(CPI)コア指数が3カ月ぶりの低い伸びだったことは、政府機関が閉鎖されて以降、手がかりとなるデータを得られなかったトレーダーに、嬉しいサプライズをもたらした。 Bライリー・ウェルスのアート・ホーガン氏は「朗報が届いた」と語った。パウエルFRB議長Source:Bloomberg 政府閉鎖が続いているために、10月のインフレ統計は発表できない可能性が高いと、ホワイトハウスは述べた。 「堅実なリスク管理を重視するFOMCとしては、来週の会合で追加利下げを実施し、弱気なポジションを取ってきたが、実際には経済も米企業も、想定以上に底堅く、ショートスクイーズが続く可能性があると述べた。」 同氏はさらに、バリュエーションが高く、市場にはリスクも存在することは理解していると述べつつ、「FRBが利下げに動いており、今回の経済指標も来週の0.25ポイントの利下げを妨げる内容ではなかった。」動画:ピムコのティファニー・ワイルディング氏出所:ブルームバーグ 個別企業のニュースでは、売上高が予想を上回った。 ゼネラル・モーターズ(GM)はミシガン州デトロイト北部ウォーレンにある技術センターの従業員を中心に、200人以上のホワイトカラー職を削減した。物価統計の発表直後に大きく上昇した後は、別の統計で経済の底堅さが示され、伸び悩んだ。10年債利回りは4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下げた後、前日とほぼ変わらない水準まで戻した。「FOMCが労働市場の軟化に対処するため、政策金利を中立水準に下げたいと考えていることは明白だ。」米CPIが予想より低く、来週の利下げ期待が強まった影響で一時は下げていた。日本の全国消費者物価指数(生鮮食品を除くコアCPI)は、前年比の上昇率が4カ月ぶりに拡大し、利上げに向けた日本銀行の姿勢に変化は生じないと見られている。 ソシエテ・ジェネラルの外為戦略責任者、キット・ジャックス氏は「ドル・円相場と日米利回り差との関係性は再び崩れ、「オーバーシュート(行き過ぎ)」の領域に入った」と述べた。 主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は、週間ベースで0.5%上昇。 パイオニア・インベストメンツの債券・通貨戦略ディレクター、パレシュ・ウパダヤ氏は9月CPIについて「来週の連邦公開市場委員会(FOMC)だけでなく、12月会合についても利下げの青信号が点灯した」と指摘。 バンク・オブ・アメリカ(BofA)のクローディオ・パイロン、アダーシュ・シンハ両氏は24日付のリポートで「FOMCは政策金利を25bp引き下げるだろう」と予想。原油 ニューヨーク原油相場は反落。米財務省は22日、ロシアの戦争遂行の資金獲得能力に打撃を与えると説明した。 トレンド追随型のファンドは買い持ちを積み増しており、踏み上げを一段と誘っている。ロンドンICEの北海ブレント12月限は0.1%安の65.94ドル。 ただ、予想を下回った米CPIを受けて追加金融緩和観測が強まり、下げ幅を縮小した。トランプ米大統領と習近平国家主席は、来週に会談を予定しており、激化する貿易戦争の緩和を目指す構えだ。この下落は、金連動型上場投資信託(ETF)による大量の保有金放出とも重なった。「次の重要な上値抵抗線は4148ドル付近にあるが、上昇モメンタムの回復を確認するには4236ドルを明確に上抜ける必要があるだろう」と語った。 金スポット価格はニューヨーク時間午後2時24分現在、前日比18.09ドル(0.2%)安の1オンス=4108.19ドル。
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