キャリートレード復活、ドルが魅力取り戻す-「米国売り」から転換
記事を要約すると以下のとおり。
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米国売り」トレードが広がり、基軸通貨であるドルの先行きを不安視する声が上がったが、ドルは再び世界で最も魅力的な資産の1つとしての地位を取り戻しつつある。その一因としてキャリートレードの復活が挙げられる。 キャリートレードは巨額の資金移動を引き起こし、資産価格や投資家心理をニューヨークからシンガポールに至るまで左右する。 ドル建てキャリートレードの魅力が増した背景には、ドルのボラティリティー低下がある。 ブルームバーグは今回の試算で、株式リターンの代理として益回りを使用し、円やスイス・フランを借り入れる金利と、同期間のドル建て投資利回りとの差をキャリートレード利得の推計に用いた。中国および新興国市場の債券については実現ボラティリティーを用いた。 S&P500種株価指数の益回りと米10年国債利回りの差で測る米国株のリスクプレミアムはマイナスに転じた。試算によれば、中国株を1カ月保有した場合のリターンは、ボラティリティー1ポイント当たりの年率換算で0.23%にとどまる。 ただ、強気のドル建てキャリートレードにもリスクはある。 2026年に向けてドル建てキャリートレードの拡大を狙うドル強気派にとっては、なお期待材料が多い。
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