英国のスターマー首相が2日、下院の首相質疑でリーブス財務相への全面的な支持について明言を避け、リーブス氏の地位を巡る臆測が急速に高まっている。スターマー氏率いる労働党政権は、公約に掲げていた社会保障改革の重要な部分を撤回し、リーブス氏の財政計画は大きく狂わされている。
スターマー氏はこれまで、リーブス氏が次の総選挙まで財務相として勤め上げると語っていた。だが、議会でこの誓いを繰り返すよう求められたスターマー氏は回答を避け、辞任するならベーデノック保守党党首の方だろうと示唆した。
議会で首相の隣に座っていたリーブス氏は、スターマー氏の発言前から動揺した様子で、涙を拭うような仕草を見せていた。首相質疑が終了すると、リーブス氏の妹で同じく下院議員のエリー・リーブス氏が駆け寄り、リーブス氏に腕を回して寄り添いながら議場の外へ連れ出した。
英首相報道官は、リーブス氏の涙は個人的な問題が理由で、同氏は辞表を提出していないとコメントした。報道官は「リーブス氏が職を離れることはない。彼女は首相の全面的な支持を受けている点は、首相が繰り返し明言している」と強調した。英財務省は詳細な説明を拒んだ。
A tear just rolled down the Chancellor’s cheek at #PMQs as the PM refuses to answer whether or not she’ll stay in her job. Hayfever, or something else? pic.twitter.com/HPXXQlDNo9— Paul Brand (@PaulBrandITV) July 2, 2025
スターマー氏の発言を受け、市場では債券、株、ポンドが売られ、トリプル安となった。英10年債の利回りは、一時17ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し4.63%となり、内需関連銘柄の比重が高い英FTSE250指数は一時1.7%下落した。ポンドは0.8%下落して1ポンド=1.3643ドルと、1週間ぶりの安値をつけた。
ペッパーストーンのストラテジスト、マイケル・ブラウン氏は「スターマー氏はこれまで、リーブス氏が次の選挙まで在任するという明確なメッセージを発していた。市場では、近くリーブス氏が退任し、後任は財政規律を大幅に緩めるだろうとの読みが広がっている」とコメントした。
原題:
Starmer’s Office Backs Reeves After He Fails to Give Support (1)、
UK Bonds and Pound Fall as Doubts Surround Chancellor’s Position、UK Domestic Stocks Sink as Doubts Surround Chancellor’s Position (抜粋)
(市場の反応を追加し更新します)







