おすすめ記事

トヨタ実験都市、懐疑的な3つの声-採算度外視「市場にけんか」

記事を要約すると以下のとおり。

トヨタ自動車の実験都市「ウーブン・シティ」(静岡県裾野市)が静かに始動した。
スタートこそ小規模だが、将来は東京ドーム約6個分に当たる広大な敷地に約2000人が暮らす予定だ。
 豊田章男会長の長男でプロジェクトを主導する大輔氏は25日、さまざまな強みを持った企業が計画する実証はトヨタの事業と関連性が薄いものも目立ち、事業の目的を見えづらくしている。
パートナー企業実証テーマダイキン工業「花粉レス空間」や「パーソナライズされた機能的空間」に関する実証実験ダイドーグループホールディングス傘下のダイドードリンコ自動販売機を通じたコーヒーの潜在価値の実証増進会ホールディングスデータ活用による先進的な教育スタイル及び新しい学びの場の実現共立製薬ペットと人の「より良い共生社会のあり方」を探る  「可能な限り多くの新技術や発明を対象とする過大な目標が、自動車と関連サービスの販売という企業目的から注意をそらすリスクがある」。
ただ章男氏の発言を「株式市場にけんかを売っている」と評する。
会見に臨む豊田大輔氏Photographer:NicholasTakahashi/Bloomberg実証に限界も  自動運転技術の実証場所としての限界を指摘する声もある。
 電気自動車や自動運転などを専門とする名古屋大学の野辺継男客員教授は、自動運転の開発競争が激化する中、安全を優先してウーブン・シティのように仕切られた環境下での実証を行うというのも1つの方法として正しいものの、「それだけだと間に合わなくなっているというのも事実だと語る。」
同構想は、章男氏が18年7月、閉鎖が決まった工場にトヨタ社長として訪れた際に、会社に承認がされていない個人のアイデアとして初めて示したとされている。
 豊田氏の祖父の喜一郎氏はハウスメーカーのトヨタホームを立ち上げた。
 杉浦アナリストは、「大輔氏がトヨタの中で下っ端から働き、偉くなって社長になるというストーリーは今のこのガバナンスの時代ではなかなか難しいと指摘。」
 大輔氏の立場が投資家に認知・受容されるようにするためにも「ウーブン・シティ関連のプロジェクトに関する情報はこれまで以上に多く発信されるだろう」と同氏は続けた。

[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース トヨタ実験都市、懐疑的な3つの声-採算度外視「市場にけんか」

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Xでフォローしよう

おすすめの記事