トランプ氏、新たな切り口でFRB批判-議長解任リスク過小評価懸念
記事を要約すると以下のとおり。
トランプ米大統領が側近らと共に、連邦準備制度理事会(FRB)本部の高額な改修工事をパウエルFRB議長を非難する新たな切り口として利用している。 パウエル氏の議長任期が2026年5月に終わる際には、利下げに前向きな人物を後任に据える考えをトランプ氏はこれに激しく反発。パウエル氏は議長の任期満了を迎えた後、理事会を離れるかどうかについての質問に対し、回答を避けている。 コロンビア大学で連邦準備制度を研究しているキャスリン・ジャッジ教授は、「建物改修に過剰かつ不適切な支出が行われているという見方は、FRBが必要だというトランプ氏の主張に正当性を与えかねないと述べた。」パウエル氏(6月25日)Photographer:AlDrago/Bloomberg ドイツ銀行で外国為替戦略グローバル責任者を務めるジョージ・サラベロス氏は顧客向けリポートで、パウエル氏解任の可能性は過小評価されている重大なリスクであり、ドルや米国債の売りを引き起しかねないと警告した。 サラベロス氏は「こうした事態が起きれば、投資家はFRBの独立性への明白な挑戦と受け止めるだろう」とし、FRBが世界のドル金融システムの中枢にあることを踏まえれば、その影響は米国の枠を超えて広がるのは明らかだとコメントした。理事職 FRBは、費用の膨張に加え、一部メディアで取り上げられた豪華な設計とされる内容に注目している。23年時点では19億ドルだった。ボートOMB局長(7月8日)Photographer:AaronSchwartz/CNP/Bloomberg 仮にパウエル氏が議長を任命し、金融政策への影響力を強めようとする構想にとって障害となる可能性がある。さらに、パウエル氏が新しい議長よりもFOMC内で大きな影響力を保つ可能性もあり、新議長が連邦準備制度内で信頼を欠くような人物であれば、なおさらその傾向は強まるだろう。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース トランプ氏、新たな切り口でFRB批判-議長解任リスク過小評価懸念