5日の欧州債市場では、フランス債が上昇。新首相の指名が待たれる中、バルニエ内閣崩壊後のフランスの財政見通しを投資家は吟味している。
内閣不信任可決は既に見込まれていたため市場の反応は薄く、ポジション調整と手じまいが相場の動きを主導している。フランス10年債は小幅に上げを拡大し、利回りは2.87%に低下。ドイツ債との利回り差(スプレッド)は4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)縮小して81bpとなった。ユーロも堅調に推移している。
マクロン大統領は現地時間5日午後8時(日本時間6日午前4時)に国民に向け演説する予定。投資家は政治的な争いが長期化する可能性も視野に入れつつ、この演説を待ってフランス債について新たなポジションを建てる構えだ。
みずほインターナショナルのストラテジスト、エブリン・ゴメスリヒティ氏は、「市場は短期的に落ち着くかもしれないが、弱い経済成長と政治不安が債務圧縮を阻み投資を遠ざけるという悪循環にフランスは直面している」と指摘。フランス債のスプレッドで次に重要な水準は100bpだとの見方を示した。
フランス政府は同日、期間15年から50年の国債を総額46億ユーロ(約7300億円)発行した。発行額は目標上限の50億ユーロをやや下回ったものの、需要は堅調で、最近の政治騒動が投資家の意欲をそいではいないことをうかがわせた。
アナリストは4日のフランス債が上昇した理由として、薄商いとショートカバーを挙げていた。
ナティシスの金利ストラテジスト、ブノワ・ジェラール氏は「不信任案の可決でフランスの危機は終わりではない。いっそう深刻な危機への道が大きく開かれた」と述べ、「議会内でどのような連合が組まれても、政府を支え、不信任に抵抗し、公的財政を持続的な再建路線に乗せることはできない」と論じた。
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原題:
French Bonds Gain as Investors Wait for New PM to Follow Barnier(抜粋)






