ユーロ圏の来年のインフレ鈍化、小幅の可能性ある－ECBドレンツ氏

欧州中央銀行（ECB）政策委員会メンバーのドレンツ・スロベニア中銀暫定総裁は、ユーロ圏のインフレ率は2026年、懸念されていたほど大きくは鈍化せず、金利政策の安定維持を支持する材料となる見通しだと述べた。
　また、成長見通しに対するリスクは「依然としてやや下方にある」一方、インフレリスクは「ほぼ均衡している」と指摘した。
このため、一部の当局者はインフレ期待の下振れを懸念し、さらなる利下げの可能性を排除すべきではないと主張している。
12月に発表する最新の四半期経済予測では、初めて2028年の見通しが盛り込まれ、ECBの今後の道筋を決める上で重要となりそうだ。
　また、現在の金利水準は「インフレをあおることもなければ、経済成長に悪影響を与えることもない」として、「現時点または今後数カ月で金融政策を変更すべき根拠を見出すのは非常に困難だろうと語った。