17日の外国為替市場の円相場は対ドルで150円台前半と6日以来の高値圏。米地方銀行2行が不正の疑いのある融資の問題を明らかにしたことで信用不安が強まり、リスク回避でドルが売られ円が買われている。節目の150円割れの可能性も出ている。
関連記事:
米地銀株が下落、2行が不正疑惑に絡む融資問題開示-信用懸念強まる
米ワシントンを訪問中の日本銀行の植田和男総裁は16日(現地時間)、経済・物価見通しが実現する確度が高まれば金融緩和の度合いを調整していくと述べたが、反応は限定的だった。
三菱UFJ信託銀行ニューヨーク支店資金証券室のシニアバイスプレジデント、横田裕矢氏は、東京市場にもリスク回避の流れが波及し、株価の下落が予想されるとした上で、円・ドル相場は「150円割れを一度は試しに行く」とみる。
一方、国内の政治情勢については、自民党と日本維新の会の連立に向けた協議が進展し、高市早苗自民党総裁の首相就任の可能性が高まっていることは「高市トレード復活期待でドル・円の下支え要因になる」としている。
関連記事:
維新、自民との連立「20日までに判断」-政策協議を開始
円相場は午前7時26分現在、対ドルで150円32銭(16日午後5時時点は151円24銭)ニューヨーク市場で一時150円21銭と6日以来の水準まで上昇
16日の米国市場では米地銀の信用懸念から安全資産とされる国債が買われ、ドルが売られた。米10年債利回りは前日比5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低い3.97%、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.3%低下。スワップ市場は米国の10月と12月の利下げを完全に織り込んでいる。
関連記事
【米国市況】株下落、銀行不安再燃でリスク回避-国債と円は買い優勢
ウォラーFRB理事、慎重な利下げ主張-マイラン氏は大幅利下げ求める
NY連銀サービス業活動指数、21年以来の大幅縮小-雇用の急減速を反映
植田総裁、見通し確度上がれば緩和調整-10月会合へ情報収集
イベントのお知らせ:グローバル・クレジット・フォーラム東京
11月5日(水)午後3時55分(日本時間)より、ブルームバーグ主催「グローバル・クレジット・フォーラム東京」を開催します。財務省の三村淳財務官、金融庁の伊藤豊長官など経営者や金融業界のリーダーらをお迎えし、世界のクレジット市場の課題や今後の展望について議論します。ご参加希望の方はこちらからご登録をお願いいたします。





