欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのドレンツ・スロベニア中銀暫定総裁は、ユーロ圏のインフレ率は2026年、懸念されていたほど大きくは鈍化せず、金利政策の安定維持を支持する材料となる見通しだと述べた。ワシントンで開催中の国際通貨基金(IMF)年次総会に際して行われたインタビューで語った。
ドレンツ氏は「現在のデータは、来年のインフレ率が我々の目標を下回る幅が、予想よりわずかに小さくなる可能性すら示している」と語った。この見解は「次回の予測に反映されるだろう」と述べた。
また、成長見通しに対するリスクは「依然としてやや下方にある」一方、インフレリスクは「ほぼ均衡している」と指摘した。金融政策にとってこれは「次回の金利変更は、どちらの方向にもあり得る」としている。
ECBが9月に発表した予測では、インフレ率は2026年1.7%に減速した後、27年には1.9%に回復するとしている。このため、一部の当局者はインフレ期待の下振れを懸念し、さらなる利下げの可能性を排除すべきではないと主張している。
しかし大半の政策担当者は、ユーロ圏経済に重大なショックがない限り、追加緩和に消極的だ。次の一手は利上げも利下げもあり得るとの見解も示されている。12月に発表する最新の四半期経済予測では、初めて2028年の見通しが盛り込まれ、ECBの今後の道筋を決める上で重要となりそうだ。
ドレンツ氏は、最近のデータは予測期間中にインフレ率が2%に収束するという見通しに沿っていると述べた。成長については、全体的な不安感が依然として残っているものの、欧州連合(EU)と米国の貿易協定の締結により、「不確実性の多くは解消された」との見方を示した。
また、現在の金利水準は「インフレをあおることもなければ、経済成長に悪影響を与えることもない」として、「現時点または今後数カ月で金融政策を変更すべき根拠を見出すのは非常に困難だろう」と語った。
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原題:
ECB’s Dolenc Sees Less-Pronounced Inflation Undershoot Next Year(抜粋)





