資産家ポール・シンガー氏の米ヘッジファンド運営会社、
エリオット・インベストメント・マネジメントは、新たなトレーディング機会に備えて資金を拡充する目的で、数十億ドル規模の資金調達を進めている。
事情に詳しい複数の関係者によると、アクティビスト(物言う投資家)として知られるエリオットは、新たな資金調達ラウンドで最大70億ドル(約1兆580億円)を確保する見通し。調達した資金は必要に応じて引き出す方針だという。これはプライベートエクイティー(PE、未公開株)特有の手法で、同社は長年、この方式で新たな投資機会の出現に応じて徐々に資本を投下してきた。関係者は詳細な情報が非公開であることを理由に、匿名で話した。
ポール・シンガー氏
Photographer: Misha Friedman/Bloomberg エリオットは同社11番目の資金ビークルとして、この資金調達を行っている。同様の規模を調達した2023年の資金ビークルには、まだ約20億ドルが残っていると、関係者らは述べた。
米フロリダ州の本社を置くエリオットは、6月末の時点で761億ドルを運用。同社の広報担当者はコメントを控えた。
新規の資金調達は同業の
DEショーが先行。マルチストラテジー型の大手ヘッジファンドでは、多くが資金の募集を停止しており、中には規模の過剰拡大を防ぐために資金を投資家に返還しているところもある。複数のポートフォリオマネジャーが資産クラスを越えて運用するこうした巨大ファンドは、安定的なリターンを生み出せることから投資家の間で人気を集めている。
エリオットは経営難に陥った企業からアルゼンチン国債に至るまで、幅広い投資分野で大胆に仕掛けることで、業界大手の一角へと成長した。同社のアクティビスト活動は大手企業の経営陣や各国政府から警戒を集めている。1977年の創業以来わずか2年を除けば、年間リターンの平均は2桁を維持している。
エリオットは2022年に130億ドルを調達し、同社としては最高額を記録した。
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原題:
Paul Singer’s Elliott Is Raising $7 Billion for a New War Chest(抜粋)





