米の暗号資産支援、欧州金融の「主権」脅かす恐れ－ＥＳＭ事務局長

欧州安定メカニズム（ＥＳＭ）のグラメーニャ事務局長は10日、トランプ米政権の暗号資産（仮想通貨）支援で、欧州金融の「主権」が損なわれる恐れがあるとの考えを示した。
ピエール・グラメーニャ氏Photographer:SimonWohlfahrt/Bloomberg　　一方、ビットコインを準備金に加える考えを否定している欧州中央銀行（ＥＣＢ）は、米国のデジタル通貨に対する姿勢の変化で、「米国内外の大手テクノロジー企業はドル建てステーブルコインに基づく大規模な決済ソリューションを打ち出す計画をいずれ復活させるかもしれない。」
　その上で、「欧州の戦略的自治を守るためデジタルユーロの実現を急務とするＥＣＢの立場をＥＳＭは支持していると表明。」