モルガン・スタンレーのマイケル・ウィルソン氏によると、深刻な米景気悪化リスクを背景に、アナリストによる企業の利益見通し引き下げが相次いでいる。
S&P500種株価指数構成企業の利益見通し修正の広がり(アナリストによる上方修正と下方修正のバランス)は、リセッション(景気後退)を伴わない局面としては異例の水準まで引き下げ方向に傾いていると同氏はリポートで指摘。
「企業は新型コロナ禍初期以来の大きな不確実性に直面しており、それが利益見通しの重しとなっている」と続けた。
ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)のデータによると、第1四半期(1-3月)におけるS&P500種企業の1株当たり利益(EPS)見通しは、年初時点の11.4%増から6.9%増へと大きく切り下がっている。
シティの利益修正指数
出所:シティグループ、ブルームバーグ ウィルソン氏は、雇用統計などのハードデータによって景気後退リスクが確認される、もしくは排除されるまで、S&P500種は5000-5500のレンジで推移する可能性が高いとの見方を示した。
また企業利益見通しの下方修正は米国に追随する格好で世界にも広がっており、特に欧州と中国で調整が一段と進んでいると指摘。「米国と欧州の相対的な市場パフォーマンスは、相場が下落基調であっても、今後は再び米国優位に転じる可能性がある」と同氏は述べた。
原題:
US Profit Outlook Rarely This Sour, Morgan Stanley’s Wilson Says(抜粋)




