英国で異例のタコ豊漁、海洋生態系を脅かす－水温は記録的上昇

英国の一部漁師は今シーズン、タコの大漁に沸いている。
　こうした水温は、タコが捕食する貝類は減少した。
　英仏海峡に面するイングランド南西部ブリクサムを拠点に水産会社を営むニール・ワトソン氏は、今のところ恩恵を受けている側の1人だ。
「こんなことは過去になかった」と語った。
さらに重要なのは、海の食物連鎖の基盤であるプランクトンに影響が及んでいることだと、英環境・漁業・水産養殖科学センター（ＣＥＦＡＳ）の上級海洋科学者、ゲオルク・エンゲルハルト氏は指摘。
　「向こう数カ月でちょっとした要因があれば、水温はまた上昇すると同氏は述べた。」
　豊漁のタコに欧州から好条件での注文も入ったワトソン氏だが、漁業に対する長期的な打撃を懸念している。
　「極めて前例がないと言うだけだと同氏は指摘した。」
毒素や病原体の発生も促され、害は人間の健康に及び得る。