豊田織「ディスカウントTOB」、市場から失望も-非公開化に賛否
記事を要約すると以下のとおり。
「ディスカウントTOBは驚きをもって受け止められる」-。基本的にTOB価格にはプレミアムがつく前提で取引され、トヨタ関連など著名な銘柄でディスカウントTOBが起こると今後投資家はTOBに対して「より慎重にならざるを得ない」との見方を示した。子会社でもないのにディスカウントで買うことには問題もあり、アクティビストが反対する可能性もあるとした。トヨタやグループ企業は今後の業績や市場シェア争いで結果を出すことで今回の判断が正しかったことを証明する必要がある。 一方でトヨタグループは価格の正当性を強調する。 前日の段階で共同通信が豊田織が買収提案を受け入れ、買収総額は6兆円規模を上るかのような記載をはじめ誤解を招きかねない内容を含むと注意喚起していた。豊田織の株主からもため息が漏れる。英ゼナーアセットマネジメント創業パートナーのデービッド・ミッチンソン氏は、「これはトヨタグループのための取引であり、豊田織をトヨタが「完全子会社化するようなストラクチャーも一つの検討の中にはあった」と明かした。ただ、完成車メーカーが必ずしも親会社になる必要はないとの結論になり、トヨタグループ各社で豊田織の経営実態が外から見えづらい「ブラックボックス化」の恐れがあり、グループの透明性や独立性、監督機能が脅かされるのではないかと見られる可能性もあると指摘した。関連記事トヨタグループ、総額4.7兆円で豊田織に買収提案-非公開化へ(4) 。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 豊田織「ディスカウントTOB」、市場から失望も-非公開化に賛否