野村ＨＤの過去最大の買収、日本企業による海外Ｍ＆Ａ総額押し上げ

野村ホールディングス（ＨＤ）による約18億ドル（約2600億円）に上る豪 マッコーリー・グループの米欧資産運用事業の買収は、日本企業による海外での買収総額を押し上げた。
  高齢化や経済成長の鈍化により、企業が成長機会を海外に求める動きが広がっており、今年に入らない。
　ソフトバンクグループは3月、半導体設計を手がける米アンペア・コンピューティングを65億ドルで買収することで合意した。
　米投資銀行ＢＤＡパートナーズのパートナー、ジェフ・アクトン氏は、トランプ大統領による関税政策の交渉が現状のままなら日本の国内総生産（ＧＤＰ）に1－1.2％程度マイナスの影響を相殺するため、「サプライチェーンの一部を米国に移転することに貢献するような案件への関心が高まっていると指摘する。」