韓国銀行(中央銀行)の李昌鏞総裁は12日、依然として金融緩和局面にあるとしながらも、今後の経済データ次第で金利変更の時期や幅、さらには政策の方向性が変わる可能性があると示唆した。
李総裁はシンガポールでブルームバーグテレビジョンのインタビューに応じ、「マイナスの生産ギャップを踏まえ、われわれの公式な立場は金融緩和サイクルを維持することだ」と発言。その上で、「利下げの時期や幅、あるいは政策転換の可能性は、今後得られる新たなデータに左右されるだろう」と述べた。
エコノミストは、韓国中銀の緩和サイクルがすでに終わりを迎えたのかを見極めようとしている。同中銀が5月に最後の利下げを実施して以来、経済成長率と消費者物価上昇率はいずれも予想を上回っている。一方で、住宅価格の上昇は予想以上に根強く、金融安定を脅かしかねない。
李総裁は、最近のソウルの住宅価格上昇は「中銀の想定をはるかに上回っている」と指摘。政府の市場沈静策の効果を見極めながら、金融安定に重点を置いた政策運営を行う必要があると述べた。
韓国中銀は10月の会合で、政策金利を2.5%に
維持した。3会合連続の金利据え置きで、ソウルの住宅価格高止まりによる金融安定リスクの高まりを理由に挙げた。次回会合は11月27日に予定されている。
李総裁のインタビュー
Bloomberg 韓国ウォンは世界金融危機以来の安値圏で推移しており、景気支援と金融安定の両立が難しくなっている。李総裁はウォン安について、米国の人工知能(AI)関連株の変動や米中貿易構造の変化といった外的要因が主な原因だとしつつも、市場はこうした不確実性に過敏に反応しているとの認識を示した。
一方で、過度な変動が見られた場合には介入を行う用意があると表明した。
原題:
BOK’s Rhee Says Policy Moves Including Direction Depend on Data(抜粋)






