欧州中央銀行(ECB)の政策当局者は、消費者物価が予想通りに推移すれば、金利をさらに引き下げられると判断した。16日公表された前回の政策委員会会合の議事要旨から分かった。
議事要旨では「不確実さの広がりや、インフレが目標値へと速やかに低下するのを妨げ得る多くの要因を踏まえ、慎重なアプローチが引き続き正当化される」と指摘。「しかし、今後数カ月や数四半期でインフレの基本シナリオが裏付けられた場合には、景気抑制的な政策の漸進的な巻き戻しが適切であると考えられる」と続けた。
2週間後のECB会合を控え、市場では、現在の緩和局面で5回目となる利下げが広く見込まれている。先月のユーロ圏インフレ率は若干上昇したが、当局者は年内に目標の2%へ低下することを確信している。
金利について
「段階的な利下げは、ディスインフレが順調に進行しているか見極めるために多くの『チェックポイント』を通過する必要があるとの一般的な考え方と一致しているほか、その過程で調整を施す選択肢を残した」
「一部メンバーは今回の会合で、50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)利下げでもいいかもしれないと指摘、そうした大幅利下げの可能性について検討を重ねることを支持すると主張した」
インフレについて
「ディスインフレの最終局面において政策委員会は警戒を緩めるべきではない」のは明らかだ
「インフレ目標達成に向けた最後のステップはサービスインフレの緩和だ。2025年前半に著しく減速すると予測されている」
「全体的にインフレリスクは一段と二面的になっているようだ。同時に、中期的なインフレリスクは、とりわけ成長鈍化の可能性が高まっていることを踏まえれば、下振れ方向にいっそう傾いているとの議論があった」
経済について
「政策委メンバーは、前回の会合から地政学および経済政策面の不確実性が高まったと強調。貿易や移民、防衛に関する米国の政策や今後の多国間協力を巡り、不透明感が強まったことが背景にある」
「こうした不透明な時期においても、予測が妥当であることは十分認められた。ただ、米国の通商政策が好ましくない方向に展開する可能性はある」
原題:
ECB Officials Saw More Easing as Appropriate If Baseline Holds(抜粋)
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