欧州中央銀行(ECB)は利下げサイクルの終盤に差し掛かっているとの認識を、政策委員会メンバー2人が示した。他の2人はインフレに対する勝利を宣言した。
政策委員会メンバーのミュラー・エストニア中銀総裁はエストニアでのラジオインタビューで、ラガルドECB総裁が5日に「うまく要約していたが、恐らく今回の利下げ局面はほぼ終わりに近づいている」と語った。「今後については、誰にも確かなことは言えない」とも話した。
ミュラー氏
Photographer: David Paul Morris/Bloomberg関連記事:ECBが8回目の利下げ、サイクル終わりに近づくとラガルド総裁
ギリシャ中銀のストゥルナラス総裁もブルームバーグテレビジョンの取材に対し、金融緩和は「ほぼ終了した」とし、現時点では「一時停止が適切だ」との見解を示した。ただ「世界的な不確実性を踏まえると、終わったと言い切ることはできない」とも強調した。
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トランプ米大統領の貿易政策が影響し、インフレ見通しは依然として不透明だ。
ミュラー氏は「平均年間物価上昇率の2%目標に近づいていることは、中銀として満足できる。われわれはこの目標を事実上達成したと言えるかもしれない」との考えを示す一方、「景気は回復しているとはいえ、弱めのサイドにある」と説明した。
同氏によれば、政策当局は現在、「普段よりも大きな不確実性」に直面している。
同じくECB政策委メンバーのビルロワドガロー・フランス銀行(中銀)総裁は仏テレビ局フランス2とのインタビューで、ECBがその使命を達成したとさらに踏み込んだ発言を行った。
「われわれはインフレとの闘いに勝利した」と語り、「フランスではすでに勝利しており、現在のインフレ率は1%を下回っている。欧州全体では1.9%で、今年は2%になると予測している」と語った。
ビルロワドガロー氏によると、米国と異なり、欧州では関税による物価への影響は見られない。
「関税を導入するということは、米国の消費者が輸入品により多くの代金を支払うことを意味する」と述べ、欧州では「確かに成長に悪影響があるが、米国の減速ほどではなく、欧州ではインフレ率を押し上げる効果は見られない」と指摘。「インフレとの闘いに勝利したという良いニュースが実際にある」と付け加えた。
リトアニア中銀のシムカス総裁も同様の見解を示し、ビリニュスでの記者会見で「高インフレという不快な時期は終わったと喜んでよい」と述べた。現在のECBの政策スタンスは中立だとの認識を示した。今後の金利の見通しについては言及を控えた。
原題:
ECB’s Muller Sees Rate Cuts Near End as Villeroy Hails ‘Victory’ (抜粋)
(第3段落と最終段落にギリシャ中銀総裁とリトアニア中銀総裁の発言を追加します)






