17日の日本市場では日経平均株価が続落。前日にオランダの半導体製造装置メーカー、
ASMLホールディングの業績悪化を受けて急落した半導体関連株がこの日も売りに押されている。外国為替市場での円安進行が一服していることも輸出関連株の下げにつながっている。円は小幅高、債券は超長期債が高い。
ASMLのクリストフ・フーケ最高経営責任者(CEO)は16日、半導体市場が「2025年に入ってもかなりの間」は遅々とした回復にとどまるとの見方を示した。同社は15日に決算を
発表し、受注落ち込みと売上高見通しの下方修正によって世界的な半導体株安を引き起こしていた。
日経平均を構成する225銘柄の下落率上位には東京エレクトロン、レーザーテック、ディスコといった半導体関連株が並ぶ。
国内株式・為替・債券相場の動き-午後1時半過ぎ
日経平均は前日比0.6%安の3万8945円39銭
東証株価指数(TOPIX)は0.1%安の2688.99
円は対ドルで0.1%高の149円46銭、一時149円25銭まで上昇
長期国債先物12月物は5銭高の144円06銭に上昇後、7銭安の143円94銭まで下落
新発10年債利回りは横ばいの0.95%
新発30年債利回りは2ベーシスポイント(bp)低い2.135%
株式
株式は日経平均が一時0.6%を超える下げとなった。ASML決算を受けた半導体関連株の売りが続いており、TOPIXは前日終値を挟んで推移している。
大和証券の坪井裕豪チーフストラテジストは、半導体関連株には「少し気迷い感がある」と指摘。ASMLの決算内容が個別要因だったのかを見極めたいとの見方がある上、きょう発表される台湾積体電路製造(TSMC)の決算を気にする投資家は多いのではないかと話した。
為替
円相場は1ドル=149円台半ばで推移。日本株の下落を受けたリスク回避の流れに加えて、150円の心理的節目を前にした利益確定や実需の円買いが支えとなっている。
ソニーフィナンシャルグループの森本淳太郎シニアアナリストは、「149円台後半になると利益確定のドル売り・円買いが入りやすい」と指摘。きょうは米国株の先物が安く、日経平均も下落する中で「株価と円が相互に影響している」と述べた。
日本時間夜に発表される9月の米小売売上高については、「米経済の強さのもとになっている個人消費を見る上で重要」だとし、「これで年内の利下げが2回ではなく1回との見方になれば、かなりのドル高圧力になり得る」との見方を示した。
債券
債券は超長期債が上昇。超長期ゾーン対象の流動性供給入札が強めの結果となり買いが優勢だ。先物は買い先行後、売りに押されて軟調に推移している。
東京海上アセットマネジメント債券運用部の海老原慎司チーフ債券ストラテジスト兼シニアファンドマネジャーは、流動性供給入札は強めの結果だったと指摘。「午前の値動きから40年債などの既発債に需要があったようだ」と述べた。中期債や先物が安いのは「需給的な要因もあるが、超長期債が強い中で利回りがフラット(平たん)化しているイメージではないか」と話した。
残存期間15.5年超39年未満を対象とする流動性供給入札の結果によると、応札倍率が3.2倍と前回8月27日の同年限の入札(3.1倍)から上昇した。最大利回り格差がマイナス0.017%、平均利回り格差はマイナス0.017%となった。
日本債券: 流動性供給の過去の入札結果 (表)





