年末が近づくこの時期、ボーナスや昇給について考え始める人も多いだろう。
何人かの関係者に予想を聞いてみたが、状況はあまりポジティブではないようだ。給与が増えることをひたすら祈っている人もいるが、副業や新しい趣味など、別のことに目を向けている人もいる。
無理もない。中国経済は依然として
逆風に直面している。ハンセン中国企業株(H株)指数は5年ぶりの年間ベース上昇に向かっているが、直近のピークからは15%以上下落している。新規株式公開(IPO)は回復の
兆候があるが、10億ドル(約1500億円)規模の大型案件はまだ希少だ。M&A(企業の合併・買収)案件の枯渇も続いている。
ジョブズDB・バイ・シークによると、香港の今年の昇給率期待は平均で1.8%と昨年の2.2%からに低下している。過去12カ月にボーナスを支給した企業も、前年より少なかったという。
中国の金融機関では、華泰証券と中信証券が今年、香港のバンカーの給与を引き下げた。かつては考えられなかったことだが、今や当たり前になる恐れがある。関係者によれば、中国当局が金融業界の享楽主義に対する取り締まりを本土だけでなく香港にも拡大し、新年にはさらに報酬の調整が行われるのではないかと懸念されている。
ある関係者は、繰り延べられている2023年のボーナスを来年ようやく受け取れるだけでも満足だと話した。
こんな状況の中でどうしたらよいのだろうか。香港ドル高で旅行が割安になっているため、香港の外への旅行を増やす人もいる。スタンダードチャータードの最近の調査でも、回答者の約3分の1がボーナスを旅行のために貯金すると答えた。
同調査では過去との比較はしていないが、香港市民はマイホーム資金を貯める代わりに、ストレス解消のために旅行する人が増えているとリポート執筆者が結論付けるには十分な結果だった。
生活の質を向上させる「ワークライフ(仕事と私生活)バランス」に代わって「ワークフライ(仕事と旅行)バランス」という言葉も登場している。
Burning the midnight oil bringing you down? Think of your next getaway.
Photographer: Paul Yeung/Bloomberg 中国の証券会社に勤める筆者の友人は極端にも、飛行機乗り放題パッケージを武器にこの1年間、毎週末飛行機に乗って中国本土の都市を巡っている。JPモルガン・チェースは、トランプ次期米大統領が関税を課して人民元がさらに
10-15%下落すると予測している。
原題:
Bankers Brace for Another Lean Year of Bonuses: HK Edition(抜粋)






