10日の日本市場では株式が続落。前日に決算を発表した
ファーストリテイリングのほか、年初から上昇が続いた銀行株が売られて相場の下げを主導している。
ファストリは9日に発表した2024年9-11月(第1四半期)決算で、中華圏が大幅な減収減益となったことが嫌気された。日本時間夜に米国の雇用統計発表を控えて市場全体に様子見ムードも漂う中、日経平均株価は一時400円超(1.1%)下げた。債券は下落し、円は1ドル=158円台前半を中心にもみ合っている。
三井住友DSアセットマネジメントの市川雅浩チーフマーケットストラテジストは、日本株は今年度の企業業績が振るわないことが重しになっているとし、下旬からの決算発表で見通しの上方修正が出てくるかが今後の焦点だと話す。米国で緩やかな雇用減速が確認され、利下げ期待が続くことが株式市場としては望ましいと述べた。
国内株式・債券・為替相場の動き-午後1時35分現在
東証株価指数(TOPIX)は前日比0.7%安の2716.93
日経平均株価は1.1%安の3万9181円77銭
長期国債先物3月物は14銭安の141円17銭一時19銭安の141円12銭まで下落
新発10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)高い1.18%
円は対ドルでニューヨーク終値比0.1%安の158円34銭
株式
東京株式相場は続落。ファストリを含む小売株が安く、銀行や証券といった金融株の下げも目立つ。
しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹シニアファンドマネジャーは銀行株の売りについて、日本銀行が9日に開いた支店長会議を受け、一部で「1月利上げの可能性がなくなった」との連想が働いていると話す。年明けから買われてきたため、利益確定売りも出やすいと指摘した。
オーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)市場で、日銀が23-24日に開く金融政策決定会合で利上げの予想確率は35%前後にとどまる。ブルームバーグのデータによると、昨年末時点で同確率は41%程度だった。
セブン&アイ・ホールディングス株は一時急伸した。創業家による経営陣が参加する買収(MBO)計画を巡り、プライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社のアポロ・グローバル・マネジメントが出資を検討していることが分かったとブルームバーグが報じた。
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債券
債券相場は下落。米雇用統計や連休明け14日に行われる日銀の氷見野良三副総裁の講演など重要イベントを控え、投資家の間で様子見姿勢が強まっている。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の大塚崇広シニア債券ストラテジストは、10年債、30年債と入札を順調にこなしたものの、年初来の地合いの悪さを好転させるには至っていないと指摘。トランプ次期米大統領の政策を巡る不透明感もあり、買いが手控えられていると言う。
為替
東京外国為替市場の円相場は1ドル=158円台前半を中心にもみ合い。日本時間夜に米雇用統計の発表を控えて投資家が様子見姿勢となる中、金融機関が外為取引の基準レートとする公示仲値の設定にかけてドル売りが強まり、一時157円台後半に上昇する場面も見られた。
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大和証券の石月幸雄シニア為替ストラテジストは、3連休前の五・十日(ごとおび)で見込まれていた実需のドル買いが大きく入らず、「流動性が低い中でそれなりのドル売りが出た可能性がある」と指摘、相場の方向感は乏しいと述べた。
りそなホールディングス市場企画部の井口慶一シニアストラテジストは、インフレ警戒の米金利高による緩やかなドル高・円安の流れは変わっていないとみている。ただ、米雇用統計を前に午後は「様子見ムードが強まりやすい」と言う。
この記事は一部にブルームバーグ・オートメーションを利用しています。






