農林中央金庫は7日、2024年10ー12月期(第3四半期)の連結純損益が5206億円の赤字(前年同期は473億円の赤字)だったと発表した。収益性が悪化した外国債券の売却を進めており、4-12月期の累計では1兆4145億円の赤字(同971億円の黒字)となった。
農林中金は昨年5月、世界的な金利高の影響で外貨調達コストの上昇に伴い、収益性の悪化した外債を売却することで、今期(25年3月期)の純損益が赤字に転落すると発表。昨年11月には赤字幅が従来予想の1兆5000億円程度から、最大2兆円規模に拡大する可能性があるとの見通しを示していた。
発表資料によると、10ー12月期の有価証券売却損益(単体ベース)は3130億円の損失。4ー12月累計では7051億円の損失となった。投融資ポートフォリオの改善を進める中、欧米の国債など低利回り資産の売却による損失を計上した。
昨年12月末時点の市場運用資産残高は45兆2000億円と9月末時点の46兆9000億円から減少した。3月末時点は56兆3000億円だった。12月末時点の有価証券評価損益は8859億円の評価損。そのうち債券の評価損は9月末の1兆5082億円から1兆5701億円に悪化した。
企業への融資を束ねて証券化したローン担保証券(CLO)の12月末時点の投資残高は8兆2000億円と9月末の6兆5000億円から拡大した。
また、3月31日付で新たに後配出資で411億円の増資の受け入れを行うことを決議したとも発表した。すでに昨年8月、7360億円の増資受け入れを決議していた。今期中に約6000億円としていた劣後ローンでの借り入れについては6428億円に増額する。資本増強によってポートフォリオの着実な改善につなげる。
農林中金による巨額損失を巡っては、農林水産省の有識者検証会が今年1月、債券に偏った運用ポートフォリオの分散化や外部人材の登用などを提案として盛り込んだ報告書をとりまとめ、公表した。
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(6段落目に資本増強に関する発表を追加します。更新前の記事は1段落目の前年同期の損益額を訂正済みです)
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