11兆ドル(約1670兆円)規模の世界上場投資信託(ETF)業界で首位が交代した。バンガードがステート・ストリートを抜き、トップの座に就いた。
ブルームバーグ集計のデータによると、「バンガードS&P500ETF」(証券コード
VOO)は今年に入り約230億ドルを集め、現在の資産は約6320億ドル。これまで首位だったステート・ストリートの「SPDR・S&P500ETFトラスト」(
SPY)の6300億ドルを上回った。
1993年に設定されたSPYは、現存するETFの中で最古参の商品の一つだ。そのため、規模と売買高の点で強力な先行者利益を享受している。
一方、VOOは2010年の設定以来、急速にシェアを拡大。手数料に敏感で自主的な投資家とファイナンシャルアドバイザーの支持が追い風となっている。昨年VOOに流入した資金は1160億ドルを突破し、年間ベースで過去最高を更新した。
ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)のシニアETFアナリスト、エリック・バルチュナス氏は「VOOが首位に躍り出たことは、個人投資家とファイナンシャルアドバイザーがどれほど同ETFを採用しているかを示している」と指摘した。
これは現在のコスト意識の高さも示している。S&P500種株価指数に連動するSPYの年間手数料が0.095%であるのに対し、同じ指数に連動するVOOの手数料は0.03%だ。低コストのETFがバイ・アンド・ホールド投資家の多くに選ばれているため、バンガードのような企業が大きな恩恵を受けている。
一方、SPYはもはや資産規模で最大のETFではなくなったかもしれないが、取引のしやすさと低コストのため、プロの投資家にとって依然として極めて重要な取引手段であることに変わりはない。
原題:
Vanguard Overthrows State Street for World’s Biggest ETF Crown(抜粋)




