クオンツ運用会社の
AQRキャピタル・マネジメントは、オプションを使って相場下落時の損失を限定する「バッファー」ファンドについて、よりシンプルなファンドに比べて低いリターンしか生まないと批判した。
上場投資信託(ETF)の中でバッファーファンドの残高は現在、推計500億ドル(約7兆5000億円)に上る。
AQRは99のバッファー戦略のパフォーマンスについてモーニングスターのデータを分析。その大半が過去5年において、指数連動の株式エクスポージャーと米国債を組み合わせたポートフォリオのパフォーマンスを下回っていることを発見した。
プリンシパルのダニエル・ビラロン氏によると、この単純な資産配分よりも優れたリスク調整後リターンを達成した戦略は調査対象の14%に過ぎなかった。
同氏は電話インタビューでバッファーETFについて「投資の失敗だ。これらのファンドの大半は、相場上昇についていくことも、投資家を下落リスクから守ることもできなかった」と語った。
AQRの分析対象のETFや投資信託は、プットオプション使って下落に対してヘッジしている。
ビラロン氏によると、プットオプションは最終的に高コストになることが多いため、運用成績が芳しくないことは理にかなっているという。最近の
研究でも、より伝統的なファンドの方が経費率が低いことが指摘された。
バッファーファンドは2020年以降、取引しやすいETFの形になったことで人気が高まり、機関投資家が小口投資家を含む幅広い投資家に販売している。
調査会社アシム500の創業者兼最高経営責任者(CEO)のロッキー・フィッシュマン氏は「オプションを駆使したETFの急速な成長は株式を直接所有するよりもリスクの低い代替手段を求める投資家のニーズを反映している」と述べた。
しかしビラロン氏は「リスクなしの魔法のようなリターンの過剰な約束に誘われ高額な手数料を請求される」投資家にとっては失敗だとブログに記している。
原題:
Cliff Asness’s AQR Slams Buffer-ETF Boom on ‘Investment Failure’(抜粋)





