トランプ米大統領が打ち出した一連の関税は世界経済を脅かすものであり、インフレと闘う欧州中央銀行(ECB)の政策の成果を試すことになるだろうと、政策委員会メンバーのナーゲル・ドイツ連邦銀行総裁が指摘した。
ナーゲル氏は3日の声明で「米政府による関税賦課の決定は、世界経済の安定を脅かすものだ。その結果は、全ての人々の繁栄に対する攻撃となるだろう。世界経済の成長は鈍化し、物価は上昇するだろう」と分析した。
貿易関税は「金融政策の成果を試すものになるだろう」とし、ECBは「状況を見直さなければならない」と付け加えた。ECBは17日に次の政策決定を行う。
トランプ米大統領は欧州連合(EU)からの輸入品に20%の関税を課すと発表。EUは報復措置を取ると表明した。
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Source: Bloomberg Economics ECBは、域内の成長とインフレに対する関税の影響と、欧州における軍事およびインフラ支出増加の影響を比較検討しなければならない。
4月会合について当局者らは利下げ休止という選択肢も残しているが、関税発表後に投資家は利下げ観測を強め市場が織り込む4月利下げ確率は90%となった。
ストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁は3日、関税によってユーロ圏の成長率が約0.3-0.4%の押し下げられるとの見通しを示した。インフレへの影響はそれほど懸念せず「インフレ率の低下傾向は続くとみられる」と述べた。
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デギンドスECB副総裁は同日、アムステルダムでの講演で、現在の緊張状態が物価にどのような影響を与えるかが明瞭でないことを強調。
「インフレ見通しを巡る不確実性は依然として高い。その主な理由は、世界貿易における摩擦の増加だ」とし「金融政策の観点では、この不確実性は適切なスタンスを決定する際に極めて慎重になる必要があることを意味する」と語った。
原題:
Nagel Says US Tariffs Will Put ECB Policy Progress to Test (2)(抜粋)





