イングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員会(MPC)のマン委員は、今月と前回のMPCで利上げを支持した理由について、市場での急激な動きにより金利が低下し、金融情勢の緩和が十分になったためと述べた。
トランプ大統領の貿易戦争により経済見通しに不確実性が高まり、市場はイングランド銀がタカ派的な姿勢を強め、米政権も多くの関税の多くを一時停止したことから、予測は一部後退している。
だが、2月には突然、50bpの大幅な利下げを支持する中、マン氏は、現在のような変動の激しい時には、25bpという政策金利の小さな引き下げでは「効果が見えなくなる」と指摘した。
同氏は、イングランド銀チーフエコノミスト、ヒュー・ピル氏らMPCメンバーとは対照的に、より大きな措置を取る積極的な金融政策を主張している。
同氏は「価格決定力の喪失を確認する必要がある。」