【日本市況】円上昇、米国格下げで財政懸念-債券先物と株式は下落
記事を要約すると以下のとおり。
19日の日本市場では円が一時1ドル=144円台に上昇。関連記事:米格付け、最上位からムーディーズが引き下げたと発表した。関連記事:「ミニ米国売り」ムード再燃、ムーディーズの格下げで米国債下落 ベッセント米財務長官は格下げについて、「ムーディーズは遅行指標だとして大した懸念ではないとの見方を示した。ムーディーズによる格下げを受けて米財政リスクを意識したドル売り・円買いが優勢だ。また、日米協議で「もっと円高に行った方がいい、といったニュアンスのある言葉が出てくれば、ドル・円は下に行く」とみている。関連記事:ヘッジファンド、円の買い越しが2019年以来の高水準-強気な見方継続債券 債券相場は先物中心に下落。米国で物価上昇と景気悪化が同時進行するスタグフレーションへの懸念が強まっているだけに、米国資産への不安を高めるほか、国内でも財政拡張リスクから日米とも超長期金利は高止まりするとの見方を示した。 三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤原和也債券ストラテジストは応札倍率が高ければ売り圧力の強さを示すため、結果次第で10年1.5%、30年3%という「節目の水準を試す可能性も十分考えられる」とみている。一方、台北で開幕するIT見本市「コンピュテックス2025」への期待感からテック株の一部が買われて相場を下支えしている。オルタス・アドバイザーズのアンドリュー・ジャクソン日本株戦略責任者は、コンピュテックスでは米エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)が講演する予定で、期待感が支えとなっている可能性があると話す。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 【日本市況】円上昇、米国格下げで財政懸念-債券先物と株式は下落