【米国市況】格下げの衝撃続かず、株に押し目買い－ドル144円台後半

米株式相場は小じっかり。
先週の米中関税合意によるモメンタムが続き、相場の下げは買い場になると複数のストラテジストが指摘した。
ベッセント米財務長官は18日、格下げは大した懸念ではないとの見方を示し、トランプ政権は連邦支出を削減しながら経済を成長させる決意だと述べた。
「格付け会社に対する信任投票で、投資家は明確にベッセント氏の「遅行指標」コメントに同意したと述べた。
「大手の債券マネジャーで驚いた人はいないだろう。」
日本製鉄はトランプ米政権が買収を承認した場合、140億ドル（約2兆300億円）を投資する計画だと、ロイター通信が報じた。
　ＵＢＳグローバル・ウェルス・マネジメントのマーク・ヘーフェル氏は、米中関税戦争の休戦に伴いリセッション（景気後退）の可能性が低下したとして、先週の米格下げについて「マーケットが根本的に変化したというよりも、ニュースヘッドラインによるリスクだと受け止めている」と話す。
　格下げによって10年債利回りが節目の4.5％を上回る値動きになると予想。
堅調な収益トレンドがその根拠だという。
「経済のファンダメンタルズという観点で、市場はやや先を急ぎ過ぎたのかもしれない」と述べた。
近い将来にこのギャップを埋められるかどうかは別として、その水準を超えて持続的に上昇できるかはまた別の問題だと述べた。
「データを集め、状況をより良く理解し、動向を注視するプロセスになる」と述べた。
顧客が自社のプロセッサーとエヌビディアの画像処理半導体（ＧＰＵ）と他社のＡＩマーケットプレイスに追加すると発表した。
30年債利回りは欧州時間から米国時間にかけて5％を上回った後に失速し、前営業日を下回る水準に下げた。
スイスの中央銀行総裁が米国債への信任投票と受け止められた。
　「そうなるまでは、リスク資産の価格下落はいかなる場合でも、エクスポージャー拡大の好機とみなすと述べた。」
バーゼル規制の枠組みでは「ＡＡＡ」と「ＡＡ－」格付けの政府債が自己資本要件上、同じカテゴリーに分類されるためだという。
外為　　ドルは主要10通貨全てに対して下落。
　「実際の歳出削減をほとんど伴わない財政膨張の兆しが出てくれば、中期的な財政リスクに対する市場の懸念が深まり、長期債とドルのリスクプレミアムを高めかねないと警告した。」
　ニューヨーク連銀総裁2人が、経済の見通しが不透明なことから、9月までは利下げを急いでいないとの認識を示唆した。
ブルームバーグ・ドル指数1カ月リスクリバーサル出所：ブルームバーグ　　欧州中央銀行（ＥＣＢ）のラガルド総裁は、ユーロが対ドルで最近上昇していることについて、トランプ米大統領の一貫性を欠く政策の結果であり、欧州にとっては好機だとの見解を示した。
　パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長は、石破首相の「日本の財政状況はギリシャよりよろしくない」との発言について、同氏は財政規律を重視しており債券相場にフレンドリーだとした上で、参院選で退陣に追い込まれれば確実に金利上昇圧力が強まるだろうと指摘した。
　原油価格は早い時間帯には、ムーディーズによる米格下げを受けたリスク資産敬遠の動きに押されて下落していた。
イランと米国の当局者の間でここ数日、言葉の応酬が激しさを増す中での発言となった。
金　　金相場は上昇。
4月に初めて1オンス＝3500ドルを突破したが、先週は地政学的リスクの後退を背景に週間ベースでは昨年11月以来の大幅安となった。
ただ、長期的には、トランプ政権の政策とドル建て資産からの分散化の動きが「構造的な追い風となり、今後数年間に新たな高値を更新する可能性がある」との見方を示した。
原題：DollarWeakens;AussieAmongTopGainersBeforeRBA:InsideG-10（抜粋）原題：GoldGainsasDollarSlidesFollowingMoody’sUSDowngrade（抜粋） 。