欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのエスクリバ・スペイン中銀総裁は21日、ユーロ高とエネルギー価格下落が消費者物価の上昇を抑えている一方、米国の関税措置による影響は見極めが難しいとの認識を示した。
ECB政策委員会メンバーのエスクリバ・スペイン中銀総裁
Photographer: Stefan Wermuth/Bloomberg エスクリバ氏はマドリード近郊のアルカラデエナレスで「短期的に見ると、われわれも驚かされるような事象が起きている。こうした状況下のドル安・ユーロ高は通常では見られない反応だ」と語った。
ECBが近く発表する新たな経済予測については、「インフレの中でも特に変動の大きい要素に影響するものを分析に反映させる必要がある。エネルギーや原材料の価格が全体的に下がっており、短期的にはインフレに影響を与えるだろう」と述べた。
成長率とインフレ率に関する新たな予測は6月5日のECB政策委員会会合で公表される予定。会合では足元のサイクルとしては8回目となる0.25ポイントの追加利下げがほぼ確実視されており、一部の当局者はその後も利下げが必要となる可能性を示唆している。
エスクリバ氏は関税について、欧州が報復措置を取るかにどうかに左右されるため、「状況の見極めがより難しい」とし、ECBは基本シナリオに加え複数のシナリオを提示すると付け加えた。
原題:
ECB’s Escriva Says Unexpectedly Strong Euro Weighs on Inflation(抜粋)




