トランプ氏、中国・欧州との貿易交渉難航－新たな関税の脅しで複雑化

トランプ米大統領は英国との枠組み合意に続くさらなる貿易協定の締結に意欲を示している。
　米中間の摩擦はさらに激化している。
米側はレアアース問題を合意の要と見なしている。
関連記事：トランプ氏、中国主席と週内にも電話会談の公算－ホワイトハウス(1)　　一方で、欧州連合（ＥＵ）は、トランプ氏が打ち出した鉄鋼・アルミニウム関税の脅しを実行に移した場合、対抗措置を取ると新たに警告した。
関連記事：ＥＵ、対米報復関税を世界貿易の再構築に向けた経済的手段とし、その脅しによって最大限の成果を得るとの考えに基づいている。
関連記事：トランプ氏の脅しがＥＵを交渉の場に引き続き抱いていると語った。
米国際貿易裁判所は先週、トランプ氏の経済政策と外交上の交渉力にとって大打撃となる。
グリア米通商代表部（ＵＳＴＲ）代表（左）とベッセント米財務長官（5月12日）Photographer:FabriceCoffrini/AFP/GettyImages　　それでも米政府当局者は、前進の可能性に期待を示している。
　投資家らは、こうした不安定な交渉の行方を慎重に見守っている。
企業が関税を懸念して慎重姿勢を強める中、米国の製造業指数、3カ月連続で縮小－輸入は16年ぶり低水準(2)　　ベッセント米財務長官は、米中協議の前進には首脳会談が不可欠だと指摘。