日本酒新時代、米国産を「逆輸入」-自由な発想の酒造りで本場に挑む
記事を要約すると以下のとおり。
「オーク、ココナツ、チェリーキャンディーのような風味」。 米国産の日本酒の需要も拡大した。 日本でも人気の「獺祭」は2023年、ニューヨーク州ハイドパークに5万5000平方フィート(約5110平方メートル)の製造拠点「獺祭ブルー」をオープン。日本酒の輸出額で最大の市場は中国だ。そして今、私たちはそのおいしいごほうびを得ていると語る。 米国での参入のハードルは高く、米国の日本酒メーカーは今も少数派だ。アリゾナ・サケSource:ArizonaSake 日本酒に関する共著もあるナンシー・マツモト氏は「ここには地元の環境を反映させ日本酒を実験的に造る大いなる自由がある」と言う。同州で山田錦や雄町といった酒米の栽培と精米受託を手がけるイスベル・ファームズの役割は大きい。鉄分やマンガンが少なく、雑味を抑えられる軟水にも恵まれている。 今年4月には桜祭りと同時に「第5回アメリカン・クラフト・サケ・フェスティバル」が開催され、約400人のファンがホットスプリングスに集まった。 サンフランシスコのセコイア・サケは、ワサビやハラペーニョ、ハバネロを使用した日本酒(375mlで約24ドル)を販売。 東京では今、グレープフルーツのような香りでIPA(インディア・ペール・エール)風の辛口酒「オクシデンタル」(750mlで4500-5000円)を百貨店などで買うことができる。ブルックリンクラの日本酒ラインアップSource:BrooklynKura 業界にとって今は転換点だ。 ブルックリンクラから始まった日本酒「逆輸入」が、業界の活性化につながり得ると専門家は期待を寄せる。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 日本酒新時代、米国産を「逆輸入」-自由な発想の酒造りで本場に挑む