米国家核安全保障局(NNSA)が、
マイクロソフトの文書管理ソフトウエア「シェアポイント」へのハッキングによる被害を受けた組織の1つだったことが、事情に詳しい関係者の話で明らかになった。
公に話す権限がないとして匿名を条件に語った同関係者によると、このハッキングによる機密情報の流出は確認されていないという。
NNSAは、米エネルギー省の準独立機関として、核兵器の製造や解体を統括している。また、海軍への潜水艦原子炉の提供や、放射能の緊急事態への対応など幅広い任務を担当している。今回のサイバー攻撃では、エネルギー省の他の複数の部門も侵入されたという。
NNSAは取材に対して、エネルギー省に回答を委ねるとしている。
同省の報道官は電子メールで、「18日、マイクロソフトのシェアポイントの脆弱(ぜいじゃく)性をついた攻撃がエネルギー省に影響を与え始めた」と説明。さらに「マイクロソフトのM365クラウドの広範な利用と高度なサイバーセキュリティーシステムによって、影響を最小限にとどめることができた。影響を受けたシステムはごく一部で、そのすべてが復旧作業中だ」としている。
ブルームバーグは、ハッカーがユーザー名やパスワード、ハッシュコード、トークンなどのログイン情報を盗み出した例もあると報じている。
欧州や中東の各国政府に加え、米国でも教育省やフロリダ州歳入当局、ロードアイランド州議会などのシステムにハッカーが侵入したとされているが、被害の全容は明らかになっていない。
マイクロソフトは22日のブログへの投稿で、中国政府系ハッカー集団「リネンタイフーン」と「バイオレットタイフーン」を特定したと明かしている。さらに、マイクロソフトがStorm-2603と呼ぶ中国拠点の別のハッカーグループも同様の手法で攻撃を行ったとしている。
関連記事:
マイクロソフト、中国ハッカー集団を特定-文書ソフトへの不正侵入
原題:
US Nuclear Weapons Agency Breached in Microsoft SharePoint Hack(抜粋)
(報道官のコメントなどを追加して更新します)






