【米国市況】ドル大幅高、関税交渉への楽観強まる-S&P500最高値
記事を要約すると以下のとおり。
28日の米金融市場では、ドル指数が5月12日以来の大幅上昇。ドル買いが優勢となる中で、円は対ドルで一時0.860.80%ドル/円¥148.55¥0.6%安の1ドル=148円58銭まで下げた。 INGの為替戦略責任者、クリス・ターナー氏は「今週はかなりの数のマクロデータが発表されるし、中央銀行による金融政策決定もあり、それがドルを一定程度支える」と予想。米国が主要同盟国との関係を再構築しているといった市場の認識も示しているかもしれないと述べた。 一方でユーロは先週上昇した。だが、合意発表から一夜明け、EU史上最も高い水準に関税が引き上げられる点に市場の関心は移り、域内経済が受ける影響を巡って懸念が強まった。一時は6400の大台に乗せる場面もあった。「最終的な貿易合意の影響は、4月2日に上乗せ関税が発表された後の当初予想に比べて小さくなるかもしれない」と述べた。 米財務省は四半期定例入札に関する発表を30日に行う。関連記事:トランプ氏、ロシアに12日以内のウクライナ停戦合意を要求(2) CIBCプライベート・ウェルス・グループのシニア・エネルギー・トレーダー、レベッカ・バビン氏は「これまでは本格的な制裁が実行される可能性を市場はほとんど織り込んでいなかった。」 石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成する「OPECプラス」の合同閣僚監視委員会(JMMC)はこの日、生産政策に関して勧告を行わずに会合を終了。 ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物9月限は2.3%上げて70.04ドルで引けた。米国と中国の関税一時停止措置が延長されるとの期待が高まったことも、安全資産とされる金の需要減退につながった。 今週は年後半の市場や経済の方向性を左右しかねない重要な経済指標の発表が相次ぐ「節目の週」でもあり、投資家の注目が集まっている。 金スポット価格はニューヨーク時間午後2時8分現在、前営業日比26.42ドル安の1オンス=3310.88ドル。
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