米国債の強気ポジションが後退、FOMC控え思惑が交錯
記事を要約すると以下のとおり。
米国債市場では、米連邦公開市場委員会(FOMC)会合を控えたここ1週間に、強気のポジションが後退した。 一方で、金利先物市場が示す米金利見通しはほぼ変わらずで推移している。 パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は、トランプ米大統領から利下げを求める圧力を受けており29、30両日の会合では他のメンバーからの反対意見に直面する可能性もある。 一方で、トランプ政権による貿易戦争にもかかわらず米経済が底堅さを保っていることは、米政府がここ数日に欧州連合(EU)や日本と貿易協定で合意したことで不透明感が後退し、FRBが現在の金利水準を維持する根拠が強まった。 インサイト・インベストメント・マネジメントの北米債券責任者、ブレンダン・マーフィー氏は、米国債に強気の見方を裏付けるには「マクロ経済環境の悪化と失業率上昇」の証拠が必要だが、その現実味は1カ月前に比べ薄れていると指摘した。 また29日の米国債先物市場では、5年債と20年債の利回り格差が縮小することに賭ける大型の取引も見られた。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 米国債の強気ポジションが後退、FOMC控え思惑が交錯