米雇用統計、４カ月連続で低調な伸び続く見通し－利下げ観測後押しへ

5日に発表される8月米雇用統計についてエコノミストは、雇用拡大が新型コロナ禍後で最も低調な局面がさらに続き、米金融当局による利下げはほぼ確実になると予想している。
関連記事：米国債の弱気シフト、雇用統計が試金石に－予想下回れば利回り低下へ　　ここ数カ月、企業は需要やコスト上昇への懸念に加え、トランプ大統領の通商政策による経済的不透明感を踏まえ、採用ペースを落としている。
「企業は一時的に動きを止めており、状況が落ち着いた先がどうなるかを見極めようとしている」と語った。
娯楽・ホスピタリティーや建設、ビジネスサービスでは雇用が増加したが、教育・医療分野の雇用は減少した。
今後の米統計の信頼性には懸念も広がっている。
　8月雇用統計が大きく下振れすれば、9月連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）会合での大幅利下げ観測を後押しすることになりそうだ。
ただ、その後の会合での金利見通しはなお不透明だ。
　それでも、今後数カ月の政策判断を左右するのは労働市場になると同氏はみている。