フランス国債が下落し、10年債利回りのドイツ国債に対する上乗せ幅(スプレッド)が今年最大となった。ルコルニュ首相の辞任を受け、財政リスク指標とされるこの利回り格差が拡大した。
10年物フランス国債利回りは一時11ベーシスポイント(bp)上昇し、3.61%となった。これにより、ドイツ国債に対する上乗せ幅(スプレッド)は89bp超に拡大した。昨年には90bpに達し、2012年以来の高水準となっていた。
ユーロは対ドルで0.7%下落し、フランスのCAC40種株価指数は2%下落した。
助言会社LBマクロの創業者ルイジ・ブッティリオーネ氏は、ルコルニュ首相の「辞任はフランスを未知の領域へと突き落とした」と述べた。「フランス経済は企業部門の信認低下という避けがたい打撃を受ける状況にあり、その影響はフランスの経済規模を踏まえると欧州連合(EU)全体に及ぶだろう」とも指摘した。
今回の辞任は、マクロン仏大統領が5日に前政権とほぼ変化のない内閣を発表した後に起きた。この人事は野党だけでなく、大統領自身の支持層からも反発を招いていた。
ルコルニュ首相就任後、フランスの信用格付けはすでに2度引き下げられている。ムーディーズはフランスを安定的見通し付きのAa3としており、次回の見直しは10月24日に予定されている。S&PはフランスをAA-、見通しネガティブとしており、次回の格付けは11月28日に発表される予定だ。
みずほの欧州・中東・アフリカ(EMEA)マクロ戦略責任者、ジョーダン・ロチェスター氏は「議会が有効な信任を欠いている状況で、フランスが選挙を回避できるとは考えにくい」と述べた。
原題:
French-German Spread Reaches Highest This Year as PM Resigns、
France-Germany 10-Year Yield Gap Widens Most Since January(抜粋)
(利回りを更新しアナリストのコメントを追加します)





