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借り手救済策が火種に、利払い繰り延べ型債務膨張-米信用市場に不安

記事を要約すると以下のとおり。

信用市場の「応急処置」として導入されたはずの仕組みが、いま新たなリスクの火種になりつつある。
 焦点となっているのは、いわゆる「バッド(悪い)PIK」と呼ばれるタイプだ。
同社の最新データでは、この指標は6%に達し、2021年の2%から上昇した。
「そうした対応が取られる理由は理解できるが、懸念すべき動きとして捉えている」と述べた。
 これらの破綻はプライベートクレジット市場に特有のものではないが、融資基準が緩過ぎたのではないかとの懸念を代弁するかのように「言うべきでないだろうが、ゴキブリを1匹見たら、恐らく他にもいる。」
JPモルガンはトライカラー関連で1億7000万ドル(約260億円)の貸倒損失計上を余儀なくされた。
 また、貸し手が自ら融資資産を評価できる「沈黙の掟(おきて)」に似て、借り手の経営不安について公に語る動機はほとんどない。
モーニングスターDBRSによると、プライベートクレジット市場でのデフォルトのペースは10月初旬に加速した。
 JPモルガンによる最新の分析では、プライベートクレジットファンドの代表的な投資ビークルである「ビジネス・デベロップメント・カンパニー(BDC)」29社を対象にしたところ、PIKローン残高が4-6月(第2四半期)に435億ドルに増加した。
ローン契約の条件変更によってデフォルト率が見かけ上抑えられる可能性があるためだ。
 投資コンサルティング会社マーサーのEMEA(欧州・中東・アフリカ)地域チーフ・インベストメント・オフィサー、ガーバン・マッカーシー氏は、成長が鈍化すれば「繰り延べた利払いはすぐに繰り延べた痛みに変わりかねない」と語った。

[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 借り手救済策が火種に、利払い繰り延べ型債務膨張-米信用市場に不安

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