13日の日本市場は株式が上昇、東証株価指数(TOPIX)は最高値を連日で更新した。米国政府機関閉鎖が解除される見通しとなり、投資家心理が改善した。円は対ドルで一時155円台まで下げ、債券は中期債が上昇(金利は低下)。
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円安の恩恵を受ける一部の輸出関連や銀行など金融、人工知能(AI)の一角が上がり、TOPIXを押し上げた。日経平均株価も高い。米議会下院は12日夜、政府の一部閉鎖を終結させるためのつなぎ予算案を可決した。日本銀行の早期利上げ観測の後退も加わり、円は値下がりする場面が多く、債券は年限の短い2年や5年債の利回りが低下した。
米トランプ大統領
Photographer: Bonnie Cash/UPI/Bloomberg AI関連などグロース株中心に10月にかけて急ピッチで上昇していた日経平均株価にTOPIXが追いつく形で値上がりしている。株価の出遅れが指摘されていた銀行株に見直し買いが入っており、投資マネーが向かう銘柄の裾野が広がりつつある。
野村証券の伊藤高志シニア・ストラテジストは「決算で改めて好調が確認されたデータセンター向けのサプライヤーなどは引き続き買われやすい」と指摘した。バリューセクターに加えて半導体関連の一角や電線などAI関連への買いも根強かった。
国内株式・為替・債券相場の動き-午後3時半過ぎ
TOPIXの終値は前日比0.7%高の3381.72
日経平均株価は0.4%高の5万1281円83銭
円は対ドルでニューヨーク終値比0.1%安の154円95銭一時155円01銭まで下落
長期国債先物12月物の終値は前日比2銭安の135円84銭
新発10年債利回りは0.5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)高い1.69%-午後3時時点
新発5年債利回りは0.5bp低い1.24%
株式
株式は上昇。TOPIXは4営業日続伸した。電機や機械など輸出の一角や銀行など金融、電気・ガスなどで買いが優勢だった。
TOPIXの上昇寄与度上位には三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)や日立製作所、アドバンテストなどが並んだ。東証プライム上場企業の約6割が上昇した。
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野村証の伊藤氏は米政府機関が再開して経済データが出てくることで米利下げを見込みやすくなり、出遅れていた一部の輸出株などには追い風になると話していた。
半面、指数への寄与度が大きいソフトバンクグループは続落した。富国生命保険の佐藤篤有価証券部長はソフトバンクG株について、まだバリュエーション面の懸念が残っている可能性があるとしつつ、直近の高値から「だいぶ下げてきているのでそろそろ下げ止まりそう」と述べていた。
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為替
東京外国為替市場の円相場は対ドルで154円台後半で推移。米国の政府機関の閉鎖終了見通しや日銀の早期利上げ観測の後退を背景に円売り・ドル買いが根強い。
午前10時前の仲値決済に向けて実需のドル買いも入ったとされ、海外時間に続き155円台を付ける場面があった。その後は円がやや買い戻された。
あおぞら銀行の諸我晃チーフマーケットストラテジストは、高市政権の積極財政やリフレ的な政策が円売り要因として意識されていると指摘。「米政府機関閉鎖の解除に加えて、実需のドル買いもみられ、155円に向けてドル・円は上昇している」と述べた。
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片山さつき財務相は12日、円安の進行について「足元は一方的な急激な動きが見られる」とし、「過度な変動や無秩序な動きについて、高い緊張感を持って見極めている」と話した。円は同日の海外市場で心理的節目の155円を一時突破し、155円04銭と2月以来の安値を付けた。
諸我氏は「円安が進むと物価高懸念が意識されるので日銀利上げ圧力につながる」と指摘する。「片山財務相もきのう強めにけん制発言をしており、米国の円安是正の思惑の中で、日本側も円売りを抑えてくる」と予想。足元では投機筋のドル買い・円売りが強いが、155円を超えるとドルの上値は重くなるとの見方を示した。
債券
債券相場は中期債が上昇。この日行われた5年利付国債入札が無難な結果となったことが支援材料になった。
5年債入札の最低落札価格は100円22銭と予想と一致した。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は3.33倍。前回と過去12カ月平均は3.69倍だった。大きいと不調を示すテール(落札価格の最低と平均の差)は3銭と前回(6銭)を下回った。
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SMBC日興証券の田未来シニア金利ストラテジストは、前場に目立った調整がなかったことを考えると、応札倍率もテールも「まあまあといったところで、無難な結果だった」と指摘する。リフレ色を強める高市政権の下、日銀の利上げが遅れるとの見方が強まる中、利回りは最近のレンジの上限に位置していたので「そこそこ魅力的だった」という。
5年債入札は無難に終わったが、金利が今後低下に向かうかについては懐疑的な向きもある。
りそなアセットマネジメントの藤原貴志チーフファンドマネジャーは、日銀の「貸出・預金動向」で銀行全体で貸し出しが10月に4.5%増加する一方、預金の伸びが鈍化しており、債券の購入余力は低下していると指摘。財政拡張で国債発行増加圧力も高まるとして、10年金利は年内1.75%、来年前半に1.9%まで上昇するとの見方を示した。
新発国債利回り(午後3時時点)
2年債
5年債
10年債
20年債
30年債
40年債
0.925%
1.240%
1.690%
2.695%
3.185%
3.525%
前日比
-1.0bp
-0.5bp
+0.5bp
+0.5bp
-0.5bp
-0.5bp
この記事は一部にブルームバーグ・オートメーションを利用しています。






