中国の玩具メーカー、泡泡瑪特国際集団(
ポップマート・インターナショナル・グループ)の人気キャラクター「ラブブ」を巡る熱狂は、1990年代に米国で起きたぬいぐるみ「ビーニーベイビーズ」投資バブルとその崩壊を彷彿(ほうふつ)とさせる。弱気派アナリストが投資家にこう警鐘を鳴らした。
上海で開催された10周年記念展で展示されたラブブ人形
Photographer:Qilai Shen/Bloomberg バーンスタインのアジア消費財担当シニアリサーチアナリスト、メリンダ・フー氏(香港在勤)は、鋭い歯を持つモンスター人形ラブブへの熱狂はまもなくピークを迎える見込みで、ポップマートの売上高の次なるけん引役に疑問もあることから、同社株の上昇余地は限定的だと指摘した。
「希少性、収集の興奮、ドーパミン効果、そして二次市場での取引」といった要素がラブブ人気を支える構造は、ビーニーベイビーズの投機的サイクルに類似しているとフー氏は分析。ポップマート株の投資判断を唯一「売り」で維持する同氏は、「会社の戦略に抜本的な変化がないまま、長期投資家が買い増すことは勧められない」と述べた。
同社株は8月の高値から30%超下落。社員がライブ配信中に「ブラインドボックス商品」の価格設定に疑問を呈したことも売り材料となった。株価は昨年初めから8月の高値まで1500%超上昇していた。
ブルームバーグの集計データによると、ポップマートをカバーするアナリスト46人のうち、42人が「買い」またはそれに相当する評価を維持し、3人が「ホールド」。売り推奨はフー氏のみだ。同氏が10月16日に「アンダーパフォーム」でカバレッジを開始して以降、株価は約25%下落している。
ビーニーベイビーズ
Photographer: Joyce Caltchayan/AFP/Getty Images フー氏は知的財産(IP)に言及し、「強気派と弱気派の議論は結局、同社がラブブ依存から脱却し、他のIPで成長をけん引できるかという一点に集約される」と述べた。
プラスチックペレットを詰めた動物型ぬいぐるみのビーニーベイビーズは、1990年代後半に金融投資対象と見なされるまで価値が急騰した。このバブルは1999年頃に崩壊し、非上場企業TY社が製造したビーニーベイビーズは現在ほとんど価値のないものとなっている。
原題:
Pop Mart’s Labubu Risks Beanie Baby-Style Collapse, Analyst Says(抜粋)
— 取材協力 Mengchen Lu and Lulu Shen






