【米国市況】円安進み154円台、日米金融政策意識-テク主導で株下落
記事を要約すると以下のとおり。
30日のニューヨーク外国為替市場ではドル指数が続伸し、一時約3カ月ぶりの高値を付けた。その後はやや上げ幅を縮小した。関連記事:日銀が金融政策の現状維持を決定、6会合連続-7対2の賛成多数  ウェルズ・ファーゴのストラテジスト、アループ・チャタジー氏はこの日のドル指数上昇について、「FRBがタカ派的だったことを受けた動きと解説。」「日銀が基本的に利上げを12月まで先送りする姿勢を示したこと」も、ドルを支えていると述べた。 マニュライフ・インベストメント・マネジメントのシニアポートフォリオマネジャー、ネイサン・スフト氏は「日本の新政権はこのところ経済成長重視の姿勢を示している」と指摘。米金融当局は政府機関閉鎖で利用できる経済指標が限られる中で12月の利下げを模索することになり、金融市場にとって不透明な日米金融政策の現状維持を決めたことを受け、「景気情勢を勘案した極めてリーズナブルな判断との見解を示した。」 片山財務相は「金融政策の手法は日銀に委ねられている」とし、植田和男総裁が適切に状況を見ながら判断していると話した。関連記事:片山財務相:日銀政策据え置きとなった。 ブラウン・ブラザーズ・ハリマンのストラテジスト、エリアス・ハダッド氏はECBについて「追加緩和に踏み切るハードルが高いことも示唆した」と指摘。S&P500種株価指数6822.34-68.25-0.23%ナスダック総合指数23581.14-377.33-1.57%  メタ・プラットフォームズは一時13.5%急落。大手ハイテク株はこのところ他業種を大幅にアウトパフォームしてきており、株式市場はバリュエーションが高く、上昇銘柄が一部に偏っているとの警戒が強まっていた。 ハイテク株ではマイクロソフトも下落。 ハイテク大手7社で構成する「マグニフィセント・セブン」の指数は2.7%下落した。 通常取引終了後に発表されたアマゾン・ドット・コムの決算では、クラウド部門アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)が約3年ぶりの力強い成長を示した。 ニュー・コンストラクツのデービッド・トレーナー氏は「ハイテク大手決算で投資家が注目している唯一の点は、AI競争に最も長くとどまれるのはどの企業かということだ」と指摘。 UBSグローバル・ウェルス・マネジメントのウルリケ・ホフマン・ブチャディ氏は「AI関連銘柄が今後も株式相場の上昇をけん引するとの見方を当社は維持している」とし、「AI分野への資金配分率が低い投資家は、分散されたアプローチを通じてエクスポージャーを高めるべきだと述べた。メタの計画は、投資適格級としては今年の社債発行で最大規模。「FRBが中立ではなく、まだ景気抑制的な姿勢でいることを認識しておくのは重要だ」と述べた。原油  ニューヨーク原油先物相場はほぼ変わらず。 米国が先週、ロシア石油大手2社を制裁リストに加えたことを受け、インドの一部製油会社はロシア産燃料の購入を「打ち切る考えは一切ない」としていた。 市場は世界の需給バランスへの影響を探る手掛かりとして、ロシア産原油の主要な購入国である米国が、利下げによる景気刺激効果を得られないとの懸念が広がっている。 BOKファイナンシャルのトレーディング担当シニアバイスプレジデント、デニス・キスラー氏は「0.25ポイントの利下げは想定内だったが、FRB議長の発言は短期的な原油下押し要因になっている」と指摘。ロンドンICEの北海ブレント12月限は8セント(0.12%)上昇し、65.00ドル。 トランプ大統領は「素晴らしい会談」だったとし、中国は貿易やエネルギー、人工知能(AI)などの分野で米国と協力する用意があると述べた。 サクソ・マーケッツのチーフ投資ストラテジスト、チャル・チャナナ氏は「米中関係の筋書きを立て直すために、選択的な貿易ルートの再開を通じて信頼を回復しようとする試みのようだ」と指摘。    前日には、パウエルFRB議長が12月の利下げについて「既定路線ではない」としていた。それまでは急騰局面が続き、20日に4381.52ドルと、過去最高値を更新していた。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は15.20ドル(0.4%)高の4015.90ドルで引けた。
    
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 【米国市況】円安進み154円台、日米金融政策意識-テク主導で株下落
    
 
							
											




