【米国市況】政府再開期待でリスクオン、株が上昇-巻き戻しで円下落
記事を要約すると以下のとおり。
10日の米金融市場では、史上最長となった政府機関閉鎖に近く終止符が打たれるとの楽観から、株式やビットコインなどのリスク資産が買われた。政府閉鎖は数日中に解除される可能性が高まっている。それでもマーケットは現段階の進展を膠着(こうちゃく)を打破するものと受け止めた。 シティー・インデックスのフィオナ・シンコッタ氏は「政府再開はセンチメントを押し上げるだけでなく、経済データの公表に道を開く。」大型ハイテク株の指数は約3%上昇。 「政府データの重要性は高い状態が続くと分析した。」 マイランFRB理事は、人工知能(AI)などの画期的な成長トレンドへのエクスポージャーを拡大するべきだと述べた。 モルガン・スタンレー傘下Eトレード・ファイナンシャルのクリス・ラーキン氏は、株式市場ではハイテク銘柄が引き続き関心を集めるという。 個別企業のニュースとしては、ブラックロックは住宅リフォーム会社へのプライベート債務を、全額償却する見通しだと述べた。動画:米経済の見通しについて語るセントルイス連銀のムサレム総裁出所:ブルームバーグ米国債相場は下げ渋る展開。 12月に3会合連続となる利下げがある確率は低下したものの、向こう1年間の利下げ見通しは維持されており、利回り全般に今年見られる低下傾向を後押しした。 CIBCキャピタル・マーケッツの米金利戦略責任者、マイケル・クロハティー氏は「押し目が買われるとすれば、中・長期債の入札をこなした後だと考えていたが、実際には予想より少し早く買われている」と指摘した。 米政府の財政に目を向けると、関税収入で今年の収支は改善しているが、トランプ関税の「配当」として、国民が1人当たり少なくとも2000ドル(約30万7000円)を受け取る可能性があると主張し、事態をさらに複雑にしている。債務の持続可能性に対する不安が再燃して長期債が軟調になり、利回り曲線の傾斜がきつくなるだろうと述べた。為替直近値前営業日比 ブルームバーグ・ドル指数1218.69-0.75-0.06%ドル/円¥154.10¥0.680.44%ユーロ/ドル$1.1560-$0.0006-0.05% 米東部時間16時30分 円は早朝の取引で、対ドル154円25銭まで下げた後、軟調が続いた。ドル・円のリスクリバーサル(1カ月物)は、過去2カ月で最もドル弱気・円強気の水準を離れた。原油 原油先物相場は上昇。 ブリッジトン・リサーチ・グループのデータによれば、商品投資顧問業者(CTA)は過去1週間で弱気姿勢を一段と強めている。 ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は43セント(0.6%)高の1バレル=60.13ドルで終了。米政府機関閉鎖の終結に向けた議会の動きを受け、米政策金利の先行きを巡る不透明感が和らぐとの見方が広がった。 サクソバンクの商品戦略責任者オレ・ハンセン氏は「政府機関の再開により経済データの発表が再開し、12月利下げ観測が再び高まるだろう。」 スポット価格はニューヨーク時間午後2時現在、前営業日比108.74ドル(2.8%)高の4122.00ドルで引けた。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 【米国市況】政府再開期待でリスクオン、株が上昇-巻き戻しで円下落






